ネイリストへの就職・転職で効果的な志望動機について

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美容関連の仕事は昔から女性に大変人気の職業です。中でも最近では、女性の指先に美しさをを提供する仕事である”ネイリスト”の人気が年々高まっています。求人情報も増えています。

ネイリストの働き方としては、ネイルサロンに勤めて働くのが主ですが、その他にも美容室に併設されたスペースでネイリストとして働く場合や、出張ネイリストとして店舗をかまえず働くなど今や働く場所や形態は様々です。

珍しい形態でいうと、介護施設などでお年寄りの指や爪をケアをして美容面だけでなく、精神的な安らぎを与える目的で働くということもあるようです。

また、ネイリストとして働く上での最終的な目標としては、独立してサロンを開業することがあげられます。開業するといっても、ネイルサロンの場合は、それほど広いスペースを要するわけではないので、自宅の一部をスペースを活用したり、マンションの一室で始める方も少なくありません。

そういった開業のしやすもネイリスト、ネイルサロンの仕事の特徴と言えるでしょう。

ネイリストの仕事内容と人気の理由は?

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そもそもなぜネイリストの仕事は女性から人気なのでしょうか?

まずはネイリストの主な仕事内容から見ていきましょう。

ネイリストの仕事の基本

ネイリストの仕事の基本的な概念としては、美容という分野の中でも、”人の指先・爪を美しくみせるための手入れをすること“であると言えます。

一言で”指先・爪を美しくみせる”といってもその方法は様々です。

例えば、爪の形を整える、あるいは表面を磨くことで美しく清潔感のある指先にする手入れは「ネイルケア」と呼ばれますし、一般的に多くの方が”ネイル”と聞いてイメージする、マニキュアを塗ったり、デザインを施す手入れは、それぞれ「カラーリング」、「ネイルアート」と言います。

また、その他にも、傷んだ爪や傷ついた爪を修復する「リペア―」などもあるため、”指先・爪を美しくみせる”と一言にいってもそこには様々な意味が含まれていることがわかります。

さらに、厳密には、美容という業種の中のネイリストで考えると、ネイリストの仕事の基本は「ネイルケア」にあると言われています。というのも、マニキュアを塗ったり、様々なデザインを施す「カラーリング」や「ネイルアート」は”美容”の要素ももちろんありますが、”オシャレ”の要素が強いと考えられるからです。

それに対して「ネイルケア」は爪・指先の”自然な姿を美しくみせる”ことを目的としているため、”オシャレ”という概念とは少し異なるのです。そういった意味でも「ネイルケア」はネイリストの仕事の基本であると言えます。

人気の理由は?

人気の理由としてはいくつか考えられますが、まず考えられるのが、”趣味から仕事へ“の構図が見えやすい点にあります。

女性の中では早い方で中学生や高校生から、多くの方が大学生や社会人の頃までにはマニキュアやデザインを施すネイルを経験されています。ネイリストにお願いしたり、自分でマニキュアを塗ってみたりと、手段はさまざまですが、その中でネイルの楽しさやこだわりを見つけて、”仕事として他の人の爪をデザインしたい!美しくしたい!”という気持ちが芽生えてくるのです。

また上記に加えて、昨今では、都心を中心にネイルサロンの数が非常に多く、若者がネイルに触れる機会が増えていることもネイリストの人気を後押ししています。

次に考えられる大きな理由は、働き始める時期やタイミングに左右されない、”敷居の低さ“があげられます。

ネイリストの求人も時期に関係なく、通年募集をしているようです。

資格は必須ではないが…

どういうことかというと、そもそもネイリストになるためには国家資格等の難関な資格を取る必要なく、また学歴や資格・経験不問で働くことができるサロンも数多く存在するため、多くの方が挑戦しやすい仕事であるということです。そのため、OLなど他業種からの転職を希望する人も多いのです。

しかし、注意しなければいけないのが、資格や経験は必ず必要ではありませんが、ない場合には採用時、あるいは実務で相当な苦労をすることになるということです。

資格としては、”ネイリスト検定”や”ジェルネイル検定”などある一定の技術を証明する資格があり、ネイリストを目指す多くの方はスクールに通ってこれらの資格を取得してネイルサロンへの就職に臨みます。もちろん、実務を経験していくなかで学ぶ技術もありますが、資格をもっていることは基本があるという証明になりますので、目指す際にはぜひ取得をしておくことをオススメします。

これらの理由が全てではありませんが、”目指しやすさ”という観点ではネイリストになりたくなる要因となっていると言えるでしょう。しかし、実際には目指しやすさ故に採用の際に希望のサロンに入れなかったり、入ってみてからの仕事のギャップに悩んだりすることもあるようです。

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次にネイリストとして就職・転職する際の面接での志望動機やアピールはどんなものなのかという部分を見ていきましょう。

一般的には、求人サイトを見て、求人情報が掲載しているネイルサロンを見て応募をし、面接をするといった流れにはなります。

他業種の面接とは採用基準や志望動機の伝え方などは異なってくるのでしょうか?オシャレさやセンスばかりが見られると考えている方は注意が必要です。

志望動機でアピールすべきは「なぜ」の部分

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面接時のアピールポイントしては、オシャレでセンスがありそう、流行に敏感などの要素はネイリストとして、お客様に最新のネイルを提供する立場として確かに必要です。

しかし、ネイリストは単純にネイルを施術すればよいというわけではなく、1時間~2時間という時間で集中してネイルを施しながらもお客様と会話しコミュニケーションをとる、非常に高度な接客業です。

そのため、コミュニケーション能力は非常に重要になりますし、また、ネイルサロンという職場は女社会でもありますので、職場での人間関係をうまくつくれる”人”の部分も必要不可欠なのです。

「なぜ」をどこまで掘り下げられるか

上述したように、実際にはコミュニケーション能力や人間力的な部分が必要になります。つまり、その他の職業と面接時にみられるポイントに大きな違いはないのです。

そこで志望動機として重要になるのが、あらゆる仕事の面接で問われる「なぜ」の部分の掘り下げです。

例えば、

 

なぜネイリストなのか?
なぜこのネイルサロンなのか?

 

こういった事がまず聞かれるはずです。

「ネイルに興味があるからネイリストを目指した」という、志望動機に対しては、ネイルの仕事はネイリストだけではなく、ネイルの用品を販売する卸会社で働くという選択肢もあるのに、「なぜ」ネイリストに?という返答がくるため、理由としては非常に弱いです。

 

もっというと、ネイルに興味があるだけなら仕事にせず、趣味で友達や家族にネイルをするだけでも良いはずなのに、「なぜ」仕事にしたいの?という返答も呼んでしまいます。つまり、志望動機に対して「なぜ」という返答がこなくなるまで突き詰める必要があるのです。

「なぜ」の突き詰め例

自分で「なぜ」を突き詰めて行く場合には以下のようにQ&A方式で質問と回答をつくってやっていく方法があります。

最初は答えの幅が広い質問から始まり、徐々に深い答えが求められる質問になっていきます。

Q.)なぜこの業界に?
A.)美容に興味があるから

 

Q.)なぜネイリスト?
A.)ネイルはふとした時に目につき、気分があがるオシャレだと考えており、それを自分以外の人にも施して同じように気分があがる、頑張ろうと思えるきっかけになってもらいたいと考えているから。

 

Q.)なぜ仕事にするの?
A.)友人や家族など知り合いだけにするのではなく、初めての方とのコミュニケーションを楽しみながら、その方が喜んでくれる姿を見れる機会は仕事としてネイリストをすることで一番得られると考えているから。

 

Q.)なぜうちのサロンに?
A.)流行りのデザインだけでなく、30代前半の大人の女性向けのデザインなどにとても力をいれているから。また、お店の雰囲気、スタッフの方の接客もとても落ち着いているため、ネイルを楽しむだけでなく、癒しを与える空間づくりができているから。さらには、研修制度も充実しており、新人教育や全体のさらなる技術の向上などを目指す姿勢を感じるため。

 

実際には、もっと掘り下げる必要がありますし、人によって境遇や経験なども異なるため自分の言葉でしっかり志望動機を掘り下げていき、説得力をもたせる必要があります。

今までやっていきたこと(経験・考え)や今自分にできること(実力)、将来やりたいこと(夢・構想)をもう一度考えてみると、「なぜ」の部分を掘り下げた志望動機のストーリーができるはずです。

このサロンじゃなきゃいけない理由って?

意外と「なぜ」を掘り下げづらいのが”そのサロンじゃなければいけない理由“です。

ネイリストを目指す理由などは、言ってしまえば”自分の事”ですが、そのサロンを選ぶ理由にはサロンのこと、つまりは”他人の事”が絡んできます。

自分の事は考えればわかるが、他人の事は調べたり、予想したりしなければわからないことの方が多いのです。そのため、志望するサロンが、どんなコンセプトで、どんな人をターゲットにしていて、どういう人材を求めているのかを、実際にお店に足を運んだり、HP上で打ち出している内容を確認するなど研究が必要になります。

とはいっても、無理にサロン側のコンセプトに合わせて話をつくるのは非常に危険です。面接時には上手く話が通ったとしても実際に入ってから合わない部分などがでてきて後悔することになってしまうからです。

志望動機を伝える際にはあくまで自分の言葉で、無理のないアピールを心掛けましょう。

転職の場合にはまた異なる理由が必要

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多くの場合は初めての職業としてネイリストを目指しますが中には、別の業種の仕事、別のサロンを経てネイリストを目指す場合、つまり転職というパターンもあります。

転職の場合には志望動機で伝える「なぜ」の掘り下げの項目が増えます。

 

なぜ前職をやめたのか?
なぜその仕事からネイリストに?(元ネイリストじゃない場合)

 

この時の返答でのポイントは”ポジティブな理由”を伝えることです。

転職ということは、”何かを辞めた”というマイナスな地点からスタートします。そのため、採用する側からすると、自分のサロンに入ってもまた辞めるのではないか、という疑念がうまれるのは当然のことです。

ですので、前職の仕事が辛かった、人間関係が上手くいかなかった、というマイナスな内容ばかりの転職動機ではなく、疑念を払拭するため”ポジティブな理由”を伝える必要があるのです。

例えば、

 

前職は仕事も楽しく、人間関係も良好でしたが、もっと○○したい(さらに○○したい)と思ったからです。そのためにはネイリスト(このサロン)でなければいけないと考えております。前職では××のようなことをしていたので、△△には自信があり、ネイリストの仕事にも活かせると考えています。

 

このように、前職の経験や退職理由をポジティブに伝えることで、印象はだいぶ変わります。

仮に、前職の仕事がとても嫌で辛かったとしても、その中にも大事な経験や学んだことはきっとあるはずです。短い時間でも自分の時間をつかって働いた経験を無駄にしないように転職の際にはじっくり振り返って志望動機を伝える準備をして面接に臨みましょう。

そして、最後に忘れてはいけないのが、「笑顔」です。どんなにポジティブな話ができていても暗い顔をしていたら受け手の印象も変わってしまいます。常に「笑顔」で元気よく受け答えするように心がけましょう。

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【補足】あくまで面接!おしゃれはほどほどに

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ネイリストを目指したいと希望する人はオシャレが大好きな人が多いです。オシャレに敏感であるということは時代ごとにあったデザインを施すことができネイリストとしての武器にもなりますが、履歴書の写真や面接に行く場合には時代の最先端のあまりに奇抜な格好はマイナスポイントとなってしまいます。

ネイリストが相手をするのはさまざまな年齢層・好みを持つ女性たちです。派手すぎ、奇抜すぎない格好(指定があればスーツ)で、美容を扱う職種らしく清潔感のある髪型やメイク・爪などを心がけるようにしましょう。万人受けするファッションであることが大切です。

 

いかがでしたでしょうか?ネイリストを目指そうと考えている方にとっては、ネイリストとして働く印象が少し変わった人もいるのではないでしょうか。また、面接時の志望動機としてアピールする考え方はは他の業種とも大きく変わらないということも重要なポイントです。

ぜひこれからの就職・転職活動の参考にしてみてください。

 

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