ネイリストのための就活:履歴書編

ネイルサロンの就活において必須なのが履歴書の作成です。
ずっとアルバイトでしか働いたことがない方やネイルスクールを卒業してから初めて働くので正式な履歴書を作成したことがない方も多くいらっしゃいます。

また、一般企業などの就活経験がある方でも美容業界の就活は未経験で、資格欄や自己PRなどをどう記入してよいか不安な方も多いのではないでしょうか?

ここでは、ネイリストのための履歴書の書き方を徹底解説します!!

履歴書を購入する

履歴書は書店や文房具店で売っています。よく見るとどれも同じという訳ではありません。最近では履歴書にも「アルバイト用」「就活用」などと書かれていますね。

B5サイズ

一般的な履歴書がこのサイズになります。

資格欄が幅広くとっているもの

ネイルスクール通学歴やJNEC検定やジェル検定など、ネイルの資格は全て書くと人によってはかなりの量になります。

特技欄や自己PR欄が幅広くとっているもの

自分のことをPRする大切な欄です。なるべく大きくとっているものにしましょう。

証明写真を撮る

街中にあるスピード証明写真で簡単に済ませてしまっていませんか?学生のアルバイトならいざ知らず、一般企業の就活ではほとんどの人が専門スタジオで写真を撮っています。

ネイル業界の就活なのでキレイに映っているに越したことはないですし、採用担当者が見た時スタジオ写真の方が好印象大です!

逆に、スピード写真だと「適当に済ませているいい加減な人だな、当社に本気で応募していないのかな」と悪印象になってしまいます。

人生がかかった就職活動なのですから、ちゃんとした写真スタジオで撮影してもらいましょう。
専門のスタジオなら、希望職種を伝えるとそれに合わせて背景の色や服装などアドバイスしてくれたり、ヘアメイクなどもしてもらえます。

撮影データをもらえる場合、自分でプリントアウトして複数の応募に使用することができますよ!
ぜひプロにお願いしてあなたの魅力を引き出す「奇跡の一枚」を撮って下さい!

記入する

いよいよ中身を記入しましょう!記入する際は、パソコンなどで本文を作成してから清書することをおススメします。
基本的に修正液の使用はご法度です。消せるボールペンでもダメではないのですが変色する可能性があるため普通のボールペンで記入しましょう。

一度シャーペンなどで下書きをしてから清書する場合、油性ボールペンだと上から消しゴムをかけた際に擦れて汚くなるので水性ボールペンがおススメです。では実際に内容を見てゆきましょう。

学歴

義務教育卒業年がわかる中学校卒業年度から記入するのが一般的です。
中学→高校→専門学校・短大・大学の順で入学年月と卒業年月を記入します。

注意したいのは、この欄では通ったネイルスクールは記入しません!一般的なネイルスクールは学歴とはみなされないため、後述する資格欄に記入します。

職歴

他業種などですでに社会人勤務経験がある方は、会社名だけでなく所在地、業種名とどんな職種だったかわかるように記入しましょう。

例) 〇〇株式会社 東京都 人材派遣 営業事務

資格

この欄は取得した資格や、学校以外に通ったネイルスクールの経歴を時系列に記入します。

「〇〇ネイルスクール プロコース(320時間 検定1級内容まで、マシーン、エアブラシ込)修了」のように、スクール名だけでなく何時間を受講したか、どの程度の内容まで習ったのか分かりやすく明記します。

1級まで持っている場合は、3級と2級は合格していることがわかりますので全て書くのではなく1級のみで結構です。
もし、これから受験する場合や合格結果待ちの場合は「〇年〇月ネイル検定1級受験」もしくは「今春ネイル検定2級受験予定」のように記入をしておけば、採用担当者は「この級を受験できるレベルにあるのだな」ということが分かります。

他にも、英検や色彩検定、秘書検定など少しでもサロンワークに関連する資格をお持ちなら全て記入しましょう。採用担当者の目にも「目標に向かって努力できる人」と好印象です!

最重要項目!志望動機

この会社に応募した動機を記入します。
事前に会社のホームページなどで企業研究するのはもちろん、店舗見学や実際サロンをお客様として利用して感じたことを整理しましょう。

それをもとに応募した理由、共感できること、入社したら自分のどういう能力がサロンでどう生かせるかを書いてゆきます。

「サロンの雰囲気が良かったので~」のようなあいまいな表現は避け、「カウンセリングを徹底して行う接客姿勢に感銘を受け」などのように具体事例を用いて記入するのがベストです。

趣味特技、趣味欄で自己PR

ただ「特技:絵をかくこと」「趣味:読書」などと書いてはいけません。この欄を上手につかい自己PRしましょう。

「特技:絵画 学生時には校内コンクールで入賞した経験があります。ネイルのデザインにも生かすことができると思います」
「趣味:読書 月5冊を目標に読書をしています。最近は接客やマナーについてのビジネス書を読んでいます」

以上のように、「具体例」+「サロンワークに生かせるスキル」を組み合わせれば完璧です!

本人希望欄

「年収500万円希望」のようにあからさまに金額を書くのはNGです。基本的には、金額や勤務地などの交渉をしたい場合は内定が出てからです!

全国展開しているサロンなど転勤の可能性がある場合、転勤が難しいなら「未成年の妹と二人暮らしをしているため、勤務は首都圏内が希望です」など、やむをえない事情があるときのみ記入しましょう。

以外に盲点!「通勤時間・健康状態」欄

通勤時間欄は、採用側にとっては交通費などの人件費にかかわる内容です。ありのままを申告しましょう。

健康状態欄も「きわめて良好」以外に、「前職では無遅刻無欠勤でした」のように具体的なエピソードがあると説得力が増します。

転職者は必須!職務経歴書

転職者の場合、職務経歴書を一緒に提出することが一般的です。履歴書の職歴欄をもう少し詳細に記入するといった感じでしょうか。

履歴書と同じ大きさの用紙で作成し、同封して提出します。ただ勤務先を時系列に列記するのではなく、具体的な業務内容やそこで得たスキル、実績などを記入します。

例)
平成〇年 ネイルサロンへアルバイトとして入社
□□店にてネイリストとして勤務。接客と発注業務などを担当
一日平均担当客数4名、平均施術時間1時間半
テナント内接遇コンテストにて個人賞を受賞

このように具体的な実績がわかる数字や時間などを明記した方が自身の技術アピールにつながります。

提出方法

履歴書はあらかじめ郵送の場合と、面接時に持参の場合があります。

郵送

三つ折りにして出す場合は普通郵便、おらずに出したい場合は定形外郵便で出します。いずれの場合も表面に「履歴書在中」とわきつけを入れて下さい。

宛名を書く際は、(株)などの略称は使用せず正式名称を記入しましょう。住所のビル回数「4F」なども同様です。提出締切日ギリギリに速達で出す方がいらっしゃいますが絶対にNGです!

速達で出されると受け取る相手も直接受け取りになるので先方に負担がかかるだけでなく、「この人はきっと仕事もギリギリまでやらない人なのだな」と悪印象です。

余裕をもって郵送するようにしましょう。

持参

当日持参する場合は、折らずにクリアファイルに入れ、履歴書サイズの封筒に入れ、封をしないで持参します。
これは先方にお渡しするさいにキレイな状態で読みやすくするためです。その際のバッグも、A4サイズが入るバッグにしましょう。

さいごに

採用されるための履歴書のコツは、「採用者側の立場にたって作成する」ことです!
見やすい字で書かれているか、抽象的な表現になっていないか、求めている答えを書いているか、相手が受け取りやすく読みやすい状態か‥等々、客観的に確認をしましょう。

ネイルスクールで履歴書指導などを行っていれば第三者にチェックしてもらうことをおススメします。
また、提出する履歴書はかならずコピーを取っておきましょう。履歴書が通ったら次は面接になります。その際も履歴書に書いた志望動機とリンクした内容を話すようにこころがけて下さい。

あなたに取って良い結果がでることを祈っています!

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