現役ネイリストに聞いた!「絵の勉強は9割近くがネイリストになってからスタート。」

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現役で活躍中の皆さんに、ネイリストになるために努力したことや、仕事上の悩みなどをアンケートし、そこから浮かび上がる裏事情を探るこの企画。今回は、ネイリストにとっては日々向かい合うであろう「アート」について聞いてみました。

ネイリストになってから初めて絵の勉強をスタートさせた人は8割以上!

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アンケートによると、ネイリストになるにあたって絵の勉強をした(専攻的に学んだ)と答えた人は12%。ごく僅かの割合でした。逆に言うと、残り88%はみんなネイリストになってから勉強して今現場で活躍しているということです。「勉強中」「日々練習」そんなキーワードが目に着いた今回の回答からは、「ネイリストになってからがむしろスタート」ともいえる、学びの日々が垣間見えます。

また、アートといっても幅広く、その経験年数やスキルによって認識の差も大きく、実際に「勉強している」と応えてくださった内容は、基礎技術、流行のデザイン、新しいアートの練習など多岐にわたりました。
※( )内はネイリスト歴・役職

・流行のデザインなど、新しいデザインが多いので、描き方など日々勉強してます。(3年以上5年未満)
・ある程度の勉強はしたが、日々新しいアートの技術などがでてくるので、日々の練習で苦手なところを克服する必要があると思うから。(1年以上3年未満)
・絵の勉強よりも基礎技術を身に着ける必要があった。(1年以上3年未満)

最近流行りのアート系ネイルへの探究心は皆さん旺盛!

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様々な回答が目立つだけに「ネイルアート」という分野の奥深さも実感しつつ、とはいえ、今から特に勉強したいものとしてあげられていたのは、やはり話題の痛ネイルやペイントアートに関するコメントも目立ちました。

最近は、より個性的で他人と違うデザインが求められる傾向があるため、ネイリストたちも得意な分野を広げる勉強を続けている様子が分かります。

・ペイントアートが上手くなりたい。痛ネイルとかできるようになりたい。(1年以上3年未満・店長代理)
・あの爪の面積の中で、どう世界観を描けるかというのは常に挑戦でありテーマです。3年以上5年未満)
・店長がやっている痛ネイルを見ていると、あれだけは、いかに練習を積んだとしてもできないと思う。センスで乗り切れる域を超えるとはあのこと。(5年以上10年未満)

確かに、最近はインスタなどで様々なデザインを気軽に見ることもできますし、アート技術への探究心は燃える一方ですよね。あの爪の面積の中に、どうやってあの絵を描いていくのか、すでに職人芸ともいえるような痛ネイルも目にします。一方で、こんな声も。

・アートというより私は全体のデザインバランスにこだわっているので、そこまでのアート熱はないです。エリア特性もあるので、お店の移動でエリアが変わるたび、そして流行も取り入れようと日々研究しているうちに「自分なりのスタイル」がいつの間にかできるようになっていた」というかんじもしますね。(店長代理:3年以上5年未満)

逆に、先に身につけるべきは、通常のジェルアートという意見もありました。流行りのニーズに応えるのも必要ではあるけれども、基本は重要というものです。

・痛ネイル絵画の知識を必要とするアートよりは、通常のジェルアートの需要の方が多いのでそちらを優先的に身に着けたいため。(3年以上5年未満)

このアートに対する考え方ひとつとっても、それぞれの強みをどこに置いているか、どんなスタイルのネイリストを目指しているのかが分かり、それはそれで面白い結果となりました。

とはいえ、あくまでもネイリストはお客様が最優先であることに変わりはありません。いかにお客様の希望に合わせて、指先を美しく完成させるために、新しいデザインや技術を磨く努力は、当然重要ということでしょう。

アンケートでは、ネイリスト歴の長さにかかわらず、流行りの動向や最新技術に関して、日々研究を重ねている姿が垣間見えましたし、流行の最先端にあり、高い技術が求められる職業であるがゆえ、やはり努力も大事!

ちなみに、中には、「リフレッシュもかね、休みには極力美術館に行ったり、自分の好きな世界観に触れて感性を磨く努力はしています」という意識の高い声まであがっていました。

ともあれ、今修行中でうまくいかないと悩んでいる新人ネイリストの皆様、周りの先輩たちも、どうやら最初から上手だった人なんていないこと、そして、基本的な技術があり、段階をしっかり踏んで練習を積めば、ある程度のクオリティには必ず到達できるという先輩ネイリストの言葉を信じ、日々練習にはげんでくださいね!

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