ヨーグルトは健康にいいとよく耳にしますが、なかでもホットヨーグルトがダイエットや美肌作りにとてもいいと聞きます。ホットヨーグルトとはどんなものでしょう。
また、いつ食べると効果的なのか、体にどんな効果をもたらしてくれるのか、どうやって作るのか。ホットヨーグルトについてご紹介します。
ホットヨーグルトとは
あたためたヨーグルトのこと
ホットヨーグルトとは、名前のとおり「あたたかいヨーグルト」のことです。ホットヨーグルトとして販売はされていないので気をつけてくださいね。市販のプレーンヨーグルトをレンジで軽くあたためたものがホットヨーグルトです。
通常、ヨーグルトは冷やして食べるのが当たり前と思われていたところに突如現れたのが、このホットヨーグルト。冷たくて美味しいものをあたためて食べるというのは、少々抵抗を感じる人もいると思います。なぜヨーグルトをあたためるのでしょうか。
なぜヨーグルトをあたためる?
ヨーグルトは乳酸菌やカルシウムが豊富で、積極的にとりたい食品のひとつ。実際に毎朝ヨーグルトは欠かせないという人もいるでしょう。
しかし、このヨーグルト、せっかく体に良い成分が多いのに、冷たいせいでその栄養をしっかり吸収できていないのです。冷たい食べ物は胃腸の動きを鈍くさせます。
夏の暑い日に冷たいものばかり食べて調子が悪くなってしまうのはこのため。そこで、ヨーグルトをあたためて食べることで、胃腸に余計な負担をかけず栄養をしっかり吸収してもらおうと考えたのですね。
ホットヨーグルトの効果
お通じ改善
便秘がちな人の腸内は悪玉菌が増加していると言われています。悪玉菌が多いと、余計なものを排出するはたらきが鈍くなり、腸内はどんどん汚れていくことに。
善玉菌に頑張ってもらうためには、善玉菌のエサである乳酸菌を腸まで届けなければなりません。しかし、冷たいヨーグルトをいくら食べていても消化機能が落ちる一方で、吸収もイマイチ。
これをホットヨーグルトに変えると、消化機能が高まり栄養の吸収もアップ。善玉菌が働いてくれる環境になるため、お通じが改善されるのです。
ダイエットにも◎
胃腸があたためられると消化吸収のはたらきが良くなり、体にいい成分をきちんと吸収できる体になります。体にいい成分をバランスよくとることができれば、不要なものは排出され、結果ダイエットにもつながります。
痩せるためには腸内環境を整えることも大切で、腸をきれいにすれば自然に痩せるという話も。また、普段からカロリーの摂りすぎを感じているのなら、1食をホットヨーグルトに置き換えることでダイエットにもなります。
何も食べないダイエットと比べて、体に必要な栄養を摂りながらカロリーをセーブできるので、健康的に減量していけますよ。
腸内環境改善で美肌効果も
このように、腸内環境を改善していくと嬉しい効果があるのですが、さらに美肌にも効果的なんです。体内に老廃物がたまっていると肌荒れや吹き出物が出やすくなり、これをメイクで隠そうとして毛穴が塞がれ、さらに炎症を起こしてしまうという悪循環に陥りがち。
ところが、乳酸菌によって善玉菌が活発になり、腸内の老廃物がきちんと排出されるようになると、必要な栄養が吸収されやすくなり、結果身体も肌も調子が良くなります。腸内を整えるって大切なんですね。
食べるタイミングについて
ホットヨーグルトを朝食べると
次に、ホットヨーグルトを食べるタイミングについて紹介します。朝食をホットヨーグルトのみにすると、内臓に負担をかけることなく1日をスタートできます。
朝はあまり食べたくないという人なら、無理なく始められますね。また、いつもの朝食をホットヨーグルトに置き換えれば、1日の摂取カロリーを減らす「置き換えダイエット」にもなります。
ホットヨーグルトを夜食べると
ヨーグルトを食べるのは朝、というイメージが強いですが、夜に食べると乳酸菌やカルシウムが睡眠中に働いてくれます。腸内環境を改善したいなら、夜の摂取がより効果的です。
特にカルシウムの吸収は睡眠時が最も活発と言われているので、カルシウムをしっかり摂りたい女性は夜のホットヨーグルトがおすすめ。ダイエットにもつなげたいのであれば、夕食前にホットヨーグルトを食べると、自然にその後の食べる量も減らせますよ。
おやつ代わりにホットヨーグルト
ダイエットしているけれど、どうしても間食がやめられないという人は、おやつ代わりにホットヨーグルトを食べるという方法も。はちみつを入れて甘めにすれば、小腹も満たされるうえ体にいいものを食べているので罪悪感もなくなりますね。
ホットヨーグルトの作り方
基本のホットヨーグルト
作り方は簡単です。市販のプレーンヨーグルトを100gにはちみつ・水(分離防止です)をそれぞれ大さじ1加えて、レンジで40秒~1分程度加熱します。
注意点は加糖のヨーグルトを使わないこと、熱々にあたためすぎないこと。熱々にあたためてしまうとせっかくの乳酸菌が死滅してしまい、効果がなくなってしまいます。目安としては40度~50度程度のあたためで食べるようにしましょう。
ちょっとアレンジして
これだけでは食べにくいという人に、色々なアレンジ方法がありますので一部紹介します。
「バナナときな粉」
ホットヨーグルトに、一口大に切ったバナナを入れて、きな粉をさらっとふりかけるだけ。
栄養価もアップしますね。バナナのおかげで甘みと食べごたえも出ます。
「シナモンをひとふり」
ホットヨーグルトにはちみつを入れたものに、シナモンをひとふり。スパイスが効いて食べやすくなります。基本の食べ方に飽きてしまったときにもいいですね。
まとめ
ホットヨーグルトの効果や食べるタイミング、作り方について紹介しました。あたためるだけで効果がぐんとアップするんですね。これはすぐにでもやってみたくなります。
ダイエットや腸内環境改善が目的なら、毎日続けることも大切ですね。何となく朝の食べ物と思っていましたが、実は夜食べるのがより効果的というのも驚きです。
あたためて食べることに抵抗がある人も、アレンジすれば続けられるかもしれません。まだまだアレンジ方法はあるので、自分に合ったものを続けてみてくださいね。