化粧ノリは肌のキメで変わる!キメを整えるスキンケア方法とは


肌の話をしていると「キメが整っている」「キメが乱れている」なんて言葉を聞くことがありますよね。ニュアンスは何となく理解できても、「キメって何?」という人もいるのではないでしょうか。肌キメについての知識や化粧のりとの関係、キメを整えるスキンケアについて紹介します。

肌のキメが細かい状態とは

そもそも肌のキメって?

肌の話をすると、肌のキメが~というフレーズを聞くことがありますよね。そもそも肌の「キメ」とは何なのかをご存知でしょうか。肌は一番外側の「表皮」とその内側の「真皮」そしてその一番奥の「皮下組織」で成り立っています。

表皮は外からの刺激が内部に侵入しないよう肌を守る役目や、水分の蒸発を防いで肌を保湿するバリアの役目をしています。次の真皮はコラーゲンやエラスチンで生成されていて、肌の弾力を保つための大切な役割を担っているのが特徴。

そして最後の皮下組織はそのほとんどが皮下脂肪です。皮膚組織に栄養を運ぶはたらきや老廃物を運ぶのを仕事としています。

キメに関係があるのはこのうちの表皮の部分。表皮をよく見ると、キメの良し悪しがわかってしまうのですが、ではどんな状態のことを言うのでしょう。

キメが細かい状態とは

表皮を拡大してよく見てみると、細かな線が入っていることがわかりますよね。さらによく見てみると、その線は網目のようになっていることに気付きます。

この網目は線の部分が「皮溝」、その線に囲まれている部分を「皮丘」と言います。この網目がほぼ同じ大きさで規則正しく三角形や四角形をつくっている状態が「肌のキメが細かい」ということ。

これが透明感のあるつるりとした美肌に見える秘密なんですね。

キメが乱れる要因は?

一方、キメが乱れると皮溝や皮丘で作られる三角形や四角形の大きさや配置がバラバラになり、肌表面はでこぼこして見えてしまいます。こうなってしまう要因には肌の乾燥や摩擦による刺激、不規則な生活によっておこるターンオーバーの乱れなどが考えられます。

夏はエアコンによる乾燥、秋冬は空気自体が乾燥していますよね。日々これらの乾燥から身を守れるよう常に徹底したケアをできればいいのですが、毎日生活をしていると疲れてケアを怠ってしまうこともあるはず。

また、友人や職場のと飲みに行った後に、メイクを落とさず寝てしまうこともあるでしょう。無防備に紫外線を浴びるのも要注意です。

クレンジングや洗顔、メイクの際に肌をこすってしまうのも、直接肌を傷つける行為となりキメが乱れてしまう原因に。力を入れず優しく扱うよう心がけましょう。

さらに、生活が不規則な人は、古くなった角質を一定のサイクルではがしてくれるターンオーバーが乱れ、角質がたまりごわついた肌になってしまうことが。

このように、キメが乱れる原因は日常に多く潜んでいます。

化粧のりと肌キメの関係

肌キメがいいと化粧がのりやすい

化粧をすると、「今日は化粧のりがいいな」と思う日がありますよね。それはきっと肌キメが整っているから。肌キメが整っているということは、肌表面が滑らかなのでファンデーションやパウダーもするすると伸びやすく、ムラができにくいので見た目も美しく仕上がるのです。

そもそも素肌でもきれいに見える状態なので、厚塗りする必要もありませんね。

肌の荒れを化粧で隠すのは大変

肌キメが乱れ、荒れて見える場合、それを化粧で隠そうとするのは大変な作業です。肌自体がガサついているのでファンデーションがきれいに乗ってくれません。

開いた毛穴にファンデーションが入り込んだり、小じわに入り込んだり。荒れを隠そう隠そうとすればするほど厚塗りになってしまうし、「塗りました!」感のある肌に。

キメを整えるスキンケア方法

キメを整える洗顔とクレンジングの方法

それでは、キメを整えるスキンケア方法について紹介していきます。まずは肌をリセットする洗顔とクレンジング。先ほども書いたように、肌を強くこするのはNGです。

洗顔のときにはフォームをしっかりと泡立て、モコモコの泡で優しく洗いましょう。クレンジングはオイル・クリーム・ミルクなど好みのものを使っていると思いますが、使用量が少なすぎると肌への摩擦が多くなり、さらに汚れが落ち切らず残ってしまうことがあります。

クレンジング剤はたっぷりと手に取り、優しい力で落としていくのがおすすめ。

さらに、洗顔やクレンジングを洗い流すときや終えた後にも要注意です。洗い流す際のお湯の温度は熱めにせず、ぬるま湯程度の温度にします。これは、熱いお湯を使うと肌に必要な油分なども流してしまうため。そしてタオルで水分を拭くときには、ゴシゴシとこすらずに肌をそっとおさえるようにしましょうね。

キメを整える化粧水の与え方

肌に化粧水を与えるときには、まず化粧水を手に取り人肌にあたためます。手のひらで肌を包み込むように、優しくおさえるようにして水分を与えていきましょう。浸透させるためと言って肌をバチバチと力いっぱい叩く人がいますが、これは肌にとって良くない行為。

乾燥がひどいと感じる場合は、化粧水をつけるのを何度か繰り返します。その後は必ず乳液やクリームを塗り、水分の蒸発を防ぎましょう。

キメを整えるためにできること


ほかにも、キメを整えるためにできることはありますよ。まずは紫外線予防を徹底しましょう。それから、睡眠をしっかり取る、バランスの良い食事をとるのも大切です。

食事は肌をはじめ体をつくってくれるので、野菜・魚・肉・フルーツなどをできるだけバランス良く意識して食べましょう。冷え性の自覚がある人は血行を良くすると、キメも整いやすくなりますよ。

今回は、肌のキメについて紹介しました。キメが細かい状態と乱れている状態の違いや、それによる化粧のりの良し悪しがあるのがわかりましたね。自分の肌キメは乱れていると感じていても、改善できるスキンケア方法があります。

早速スキンケアの方法を見直して、肌のキメを整えてあげられるよう頑張ってみてください。また、スキンケアも大切ですが睡眠や食事などの生活習慣を見直すことも重要です。できることから少しずつ改善してみてくださいね。

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