知っておきたい!誰もがいつでも妊娠できるわけじゃないこと 『妊活アドバイザー直伝:ネイリストさんに知ってほしい大人の保健室㉒  妊活中から気を付けたい有害ミネラルの話』

今日は、妊婦さんはもちろんのこと、女性にはぜひ知っておいていただきたい知識として、「有害ミネラル」のお話をしたいと思います。ちょっと難しいワードですが、実はとても身近なものなんです。

たとえば、「妊婦さんはマグロを食べない方がいい」そんな話を耳にしたことはありませんか?もしかすると妊娠中のお客様とそんな話をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ではなぜ妊娠中にマグロは食べない方が良いと言われるのか?マグロ以外にも気を付けた方が良い食べ物はあるのか?

今回はそんなお話をさせて頂きたいと思います。

なぜマグロがダメと言われているのか?

これは、マグロ自体がダメというわけではなく、マグロに含まれている「メチル水銀」が胎盤を通じて赤ちゃんに移行する為、妊婦さんの摂取量が制限されているんです。メチル水銀は産まれた赤ちゃんの運動機能や知能の発達に悪影響が出ると言われています。

では、具体的にどの程度制限されているかというと、1週間の摂取量の目安は80g。具体的にいうと、お刺身なら1人前、切り身なら一切れの換算になりますね。

マグロ以外にも、メカジキ、キンメダイなど大型魚も気を付けた方が良い魚。メチル水銀自体は早くに身体から出ていく有害ミネラルですが、たくさん蓄積されている人は出ていくのにもやはり時間がかかってしまいます。

妊娠していない状態では、そこまで厳しく制限する必要はありませんが、妊活中であれば少し摂取の仕方を見直してみる事をお勧めします。

メチル水銀以外に気をつけるべき有害ミネラルは?

あまり日本では話題にはなりませんが、メチル水銀以外にも気を付けておきたい有害ミネラルがいくつかあります。それが、カドミウム、鉛、アルミニウム、ヒ素、ベリリウムなどです。

その中でもカドミウムは不妊に関係があるかもしれないと言われている有害ミネラル。聞きなれない方も多いかと思いますが、カドミウム自体が内分泌かく乱物質と言われて、ホルモンのバランスを崩す可能性があると言われています。

また、アルミニウムも一時期、認知症と関係があるのではないかと話題になった有害ミネラルであり、実際子どもの体内含有量が高いとも言われており、やはり妊活中には出来るだけ取り込まない方が良いミネラルになります。

アルミニウムやカドミウムを出来るだけ取り込まない為には?

「アルミニウムなんて、取り込む機会は全然ないけれど…」と思った方も多いかもしれません。でも、実はアルミニウムは、アルミ缶やアルミの鍋はもちろん、制汗剤や膨らし粉などにも含まれています。

制汗剤の使用を辞める、使用頻度を減らすのもアルミニウムを取り込まない方法のひとつなんですね。また膨らし粉はホットケーキやパンケーキなどふわふわした小麦の食品にも多く含まれています。

アルミフリーのペーキングパウダーを使用しているものを選んだり、少し気をつけて食べる量を減らすのもいいでしょう。カドミウムは煙草に多く含まれているものです。

また、土壌にも蓄積されており、有名なもので言うと、「イタイイタイ病」はカドミウムの蓄積で起きた病気として知られています。カドミウムに関してはPM2.5にも含まれており、たばこやPM2.5などに気を付けるのも一つです。

体内に取り込んだ有害ミネラルを排出するには

では、一度身体の中に取り込んでしまったら、出す事は出来ないのでしょうか?そんな事はありません。身体の中から出す事は可能です。体内に取り込んだものは便や尿、汗などで体外に出す事が出来ます。

その時に必要になるのが、やはりミネラルになるんです。マグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄などは有害ミネラルの排出を促してくれるミネラル。

これらのミネラルを多く含む食品を積極的にとることで、身体の中の有害ミネラルが出やすくなります。その他にもデトックス効果のある食材をうまく取り入れてみるのもおすすめです。

 
聞きなれない、少し難しい話だったかもしれませんが、いかかでしたでしょうか?「ミネラル」と言う単語だけだと、“なるべく取り込んだ方がいいもの”というイメージの方が強い方も多いかと思いますから、びっくりされた方もいらっしゃったかもしれませんね。

「有害ミネラルの排出」と聞くと難しく感じますが、「デトックス」といわれれば、身近に感じて頂けるかもしれません。

妊婦さんとなれば自然とこういったことにも目が向きやすくなりますが、やはり、なかなか忙しい日々の中では、自分のライフスタイル内で取り入れられる情報以外のこと、特にここまでは気にする機会もきっかけもないことはよく理解できます。

ただ、やはり日々の生活から蓄積されるものが、何年後かにどう影響してくるのかを考えると、妊活中の方だけではなく、色んなものが溜まっているなと感じる場合は、一度デトックスに取り組んでみるものもお勧めです。

ただ漠然とデトックスするのではなく、何を取り込んではいけないのか?どうしたらよりデトックスしやすくなるのか?少し意識して取り組んでみてください!

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