これといった原因は思い当たらないのに、肩がこったり頭痛に悩まされる、毎朝何だかスッキリ起きられない、疲れが取れないといった不調を感じたことはありませんか。睡眠時間はたっぷり取っているのに不調を感じる場合、それは枕が合っていないのかもしれませんよ。
たかが枕ですが、枕ひとつで睡眠の質は大きく変わります。枕が合わない時の不調や、それを解消するための方法、枕選びのポイントなどをご紹介します。
枕が合っていない時に起こる体調不良
多くは肩こりや首のこり
寝起きなのに肩や首がこっていると感じることが多いのなら、それはきっと枕が合っていないということ。肩や首がこるのは、寝ている時の姿勢に無理があるからなのです。
自覚はなくても肩や首はずっと筋肉を使い続けていたり、緊張状態のままであることが原因に。また姿勢に無理があると血行の流れも悪くなってしまいます。これらのことが重なりあって、こりという不調を感じるのです。
腰痛や頭痛の症状も、原因は枕かも？
寝て起きると腰が痛い、そんな時はまず布団やマットレスが合わないのかと疑ってしまいますよね。しかしこれも実は、枕が原因のことがあるのです。合わない枕を使い続け、寝返りがうまく打てないことも腰痛の一因になりますが、首や肩に無理がかかることによって背骨にも歪みが生じ、腰にまで影響が出てくることも考えられるのです。
同じく頭痛も枕とは関係ないように思えますが、その頭痛は枕が合わなくて肩や首がこることから起こっているかもしれません。全ての頭痛がそうだとは言い切れませんが、肩こり・首こりとともに頭痛があるのならば、こりを解消することで頭痛も治る可能性があります。
朝スッキリ起きられない、疲れが取れない、眠れない
過度のストレスを抱えていたり、睡眠時間がいつも少ない、精神的に疲れているなど、特に他の原因が考えられないのに体調不良を感じる場合も、枕が原因かもしれませんよ。
枕の高さひとつで睡眠の質は大きく変わります。合わない枕を使っているうちに睡眠の質を悪くしてしまい、疲れが取れない状態や寝不足感、疲れているのに眠れないといった不調が出てくることもあるのです。
枕が合っていない時の対処法、応急処置
自宅の枕が合わない時の対処法
自分の枕が合わないと感じても、すぐには買い換えられなかったり、買い換えてもまた合わなかったらイヤだな、と思いますよね。買い替える前に、今ある枕を調整してみるのもひとつの手です。
枕が低すぎる場合は、家にあるタオルを折りたたんで枕の上か下に置くことで高さを微調整できます。逆に高すぎる場合は、思い切って中身を少し取り出して高さを調整してしまいましょう。
取り出し口を作るため、縫い目を少々開けて中身を取り出し、また口を縫い付けるという手間はありますが、これで不調が取り除かれるならやってみる価値はありますよね。忙しくてそんな時間がない、やっぱり面倒という人は思い切って枕を使うのをやめて、折りたたんだタオルを枕代わりにするのがいいでしょう。
旅行先などの出先で枕が合わない時の応急処置
旅行に行くのは好きだけど、枕が変わると眠れないという人も多いと思います。旅館やホテルでは換えの枕を用意しているところもありますが、自分にぴったりの枕にはそうそう出会えるものではありません。そんな時にもやはりタオルがあれば高さを調整できて便利ですよ。
ただ、旅行先の枕って高すぎることがほとんどのように思います。そんな時にはタオルを背中や肩の下に入れて、体の高さを枕に合わせてあげましょう。それでも高すぎると感じる時には枕をやめて、タオルを枕代わりにした方がいいですね。
枕を正しく使っていますか？枕にはあて方がある
枕が合わない時の対処法や応急処置をご紹介しましたが、そもそも枕の正しい使い方を間違っているということもあります。どれだけ枕を換えても使い方を間違っていては不調の解消につながりません。頭だけを枕に乗せる、これは間違いです。
枕に乗せるのは首から頭にかけてです。枕の下の部分が肩に触れるくらいの位置になりますね。もともとの使い方が間違っている人は、枕を買い換えなくてもこれだけで不調が解消されることもあるでしょう。早速今晩から試してみてください。
買い換えるなら！自分に合った枕を選ぶポイントは
正しい姿勢をキープできるもの
睡眠の質を良くする、不調を取り除くためには寝ている時にも正しい姿勢をキープすることが大切です。寝具はフラットにできていますが、人間の背骨や首の骨はまっすぐではありませんよね。
本来はゆるやかなカーブがあります。枕の場合、首の骨のカーブを保てるものが最適です。枕と首との間に隙間ができることなく、自然にフィットしてくれる枕を選びましょう。
丁度良い高さと大きさのもの
枕の高さは高すぎても低すぎても落ち着きませんよね。寝返りがスムーズにできる高さというのもポイントになるので、仰向けでも横向きになっても体に負担のかからない高さを見つけましょう。どれだけの高さが丁度良いかは個人差があるので、購入を考えている時には実際に寝て試してみるのがおすすめ。
枕の大きさも意外と大切なポイントです。小さすぎると正しい位置で使えなかったり、寝返りを打った時に頭が落ちてしまうなど、せっかくの眠りを邪魔されてしまいます。ゆったりと余裕のある大きさを選びましょう。
市販の枕でも良いものはたくさんありますし、自分にぴったり合うものが欲しいのであれば、枕の専門店や寝具店で相談に乗ってもらうのもいいですね。
まとめ
合わない枕は体に様々な不調を招くのですね。体質だと思っていた肩こりや首こりも、枕で解消されるかもしれませんよ。まずは正しい使い方を実践して、高さ調整しながら寝心地を確かめていきましょう。早い人だと数日で調子が良くなることもありますよ。
枕は毎日使うし、体調を整えてくれる大切なものです。買い換える場合には、枕選びのポイントをしっかりチェックして、実際に色々な枕に頭を乗せて試してみてください。時間をかけて最高の枕を見つけましょうね。
