体のだるさ改善には薬膳食材がおすすめ!疲れに効果的な薬膳レシピ紹介

薬膳料理と聞くと、「食べ慣れない特別な食材を使っている」、もしくは「薬臭い」というようなイメージを持つ人もいると思います。薬膳料理とは、中国の医学書に書かれている医学知識(漢方)をもとに作られた料理のことです。

名前からイメージする通り、体を健康的にするという目的で作ります。ですが、食材は意外と身近なものが多く、薬臭いといったことはありません。

あくまで体にいい食材という意味であって、苦い漢方薬をそのまま混ぜている料理のことではないのです。漢方薬の考え方と基本は似ていますが、薬膳料理そのものは、全く薬っぽくありません。

家庭でも簡単に作れる美味しい薬膳料理も、沢山あります。和食や中華風レシピだけでなく、実は洋風のレシピもあるんですよ。

体のだるさや疲れに悩まされている人や、毎日を健康的に過ごしたい人に是非取り入れて欲しい、薬膳料理について詳しくご紹介します。

薬膳食材とは

薬膳食材とは、中医学に基づき健康に良いとされる漢方生薬や食材の事を指します。

中国では、食材にはそれぞれ性質があると考えられており、具体的には、体を温める「熱性・温性」、体を冷やす「寒性・涼性」、どちらでもない「平性」の3つとされています。

健康を考えた薬膳料理では、食材が持つこの3つの性質の組み合わせて使うことがポイントになります。

薬膳食材は手に入りにくい?

薬膳食材には様々な種類があり、羊の肉やナツメの実など、どこで売っているのか分からないような食材をイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実は薬膳食材の大半が誰もが知っている身近な食材なのです。

たとえば身近な薬膳食材としては、体を温める作用が有名な生姜があります。その他にもニラ、味噌、くるみ等も体を温める効果がありこれらは全て薬膳食材の一つなのです。

また、きゅうりやナス、れんこん、わかめ、スイカなどは体温を下げる効果があると言われいるので夏バテなどの体調不良改善に役立ちます。

どの食材もスーパーでも気軽に買え、調理も簡単なので、薬膳初心者にもおすすめです。

体の疲労・だるさに薬膳食材が効果的

だるさ

体が重だるい原因には、いくつか原因が考えられます。

1つ目は、血行不良です。体が冷えると、血液の流れが悪くなります。血液は全身の細胞に栄養素や酸素を送り届ける役割がありますが、何らかの理由で血流が悪くなると、細胞に栄養素などが十分に行き届かなくなります。体に必要なものが届かなくなるので、体に不調が現れてきます。

2つ目は、水毒症です。漢方では、体に余剰な水分を溜めこんでいる状態のことを「水毒」と呼んでいます。むくみが酷かったり、トイレに行く回数が減っていたりという症状がある場合は、水毒症になっている可能性があります。

体が冷えていて代謝が悪くなっていると、水分が体外に排出されにくくなってしまいます。また、血液は体内で不要になったものを排出する役割がありますが、血流が悪化するということは、余分な水分を排出する機能も弱まってしまうということです。
 

疲労

なかなか疲れが取れないという人は、自分がしっかりと眠れているかどうか、考えてみて下さい。ぐったりと疲れているのに、うまく寝つけなかったり、浅い眠りしかやってこないという人は、もしかしたら体が冷えているのかもしれません。

自然な入眠を促すためには、体温が徐々に下がっていかなければなりません。温かいお風呂に入った後、数時間後に自然とウトウトし出すのは、そのためです。

ところが体が常に冷えていると、その動きが起こりにくいため、眠りにつきにくくなるのです。しっかりと夜に眠れていないのであれば、疲れが取れないのは当然のことですね。

体のだるさに効く薬膳レシピ紹介


 

生姜たっぷり!手羽元のさっぱり煮

皮付きの生姜とにんにくを入れ、鶏の手羽元を煮た料理です。生姜は体をポカポカに温める効果が有名ですが、実は生姜の皮には利尿作用もあります。

にんにくには、血液をサラサラにし、血行を促進させる作用があります。鶏肉そのものにも利尿作用があるため、水毒の症状にぴったりです。

だるさが気になる人はもちろん、冷えが原因でよく眠れないという人にもおすすめです。作り方はとてもシンプルです。酢とめんつゆ(2倍濃縮)をそれぞれ3/4カップ、鍋に入れます。

そこに砂糖を大さじ1と、皮付きのままスライスした生姜、にんにく1片を入れます。それを煮立たせた後、手羽元を入れ、蓋をして20分間煮たら完成です。

鶏肉を煮た後の汁は、薬膳食材の成分と鶏肉の旨みがたっぷりと詰まっています。残った汁で、煮卵を作ったり、ブロッコリーなどの野菜を煮てみても美味しくいただけます。

 

トマトのホイル焼き

 トマトは面白い食材で、調理方法によって薬膳食材としての効果が変化します。生のまま食べると、体を冷やす効果があり、夏バテの改善に効果があります。ところが加熱すると、体を温め、血流を良くする効果が強くなるのです。

また、オリーブオイルに含まれるビタミンEには血管を広げる作用があり、血流を改善してくれます。オリーブオイルは体内に入ると、油膜というものを張って、蓋のような役割をしてくれます。そのお陰で、体内がポカポカと暖かい状態をキープしてくれるのです。

薬膳というと、アジア料理のイメージがとても強いですが、洋風の料理でも薬膳料理になるのです。そのため、洋食派の人におすすめです。また、オーブンさえあれば簡単に作れるのも魅力的です。

作り方はとても簡単です。ヘタを取ったトマトに軽く切れ込みを入れ、アルミホイルの中央に置きます。お好みでソーセージや、ベーコンなどを一緒に入れます。

塩こしょうを少々とドライパセリを振りかけたら、オリーブオイルを適量かけ、アルミホイルで包んでオーブンで10~15分間焼いたら完成です。

このままでも十分なのですが、平性の食材であるチーズをのせて焼いても、トマトの効果を失うことなく美味しく仕上がります。

まとめ

薬膳と聞くと、素人が家庭で作るのは難しそうな感じがしますが、スーパーで手に入るお馴染みの食材でも簡単に作れます。特別な調理器具も必要なく、短時間で作れてしまうので、ちょっとしたおかずとして普段の食卓に取り入れてみるのもいいですね。

今回ご紹介した食材以外にも、薬膳料理に使える食材は沢山あります。旬の美味しい食材を使って、季節に合わせたレシピを試してみても楽しそうですね。

今回は、現代人が悩みがちな、だるさや疲れに効果のあるレシピや食材をご紹介しました。でも、人によって体の悩みは様々だと思います。

薬膳は、食材の組み合わせ次第で、色々な症状に合わることが可能です。食材の持つ性質を利用して、健康的な体を目指しましょう!

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