東洋医学で考える相性とは?

お客様を相手にするネイリストさん、技術以上に大事なのはやはり接客ですよね。接客だけでなく、お店での人間関係もかなり大事。人にもまれ、人を相手にしている以上は、いつもいつも100点の対応ができるわけではないですし、どんなトップネイリストの人だって「この人とは合うor合わない」 という感覚は日常的にもっているかと思います。今日は漠然と使っている「相性」という言葉を東洋医学の観点から解説します。

実は東洋医学の理論から「相性」を知ることは、日常にも活用できてとても面白いんです。 単に気が合う、合わないの話ではなくて より良い関係を築くための1つの指標とも考えられます。特にお仕事では、「相性」がどうこう言っている場合ではない場合も多々あるもの。少しでも行き詰っている人のヒントになれば嬉しいです。

今までのコラムでも、何度もお伝えしていますが、東洋医学では全て相対的な観点で物事をみていきます。バランス重視。ひとつがずば抜けているのもダメ、もちろんマイナスなのもダメ。全てがいいバランスで保たれていることが大事なので、正、誤 賛、否などの二極論ではありません。人間関係もこの考え方に紐づきます。

バランスを保つためのポイントは?

バランスをとるために、

・お互いを補えるかどうか(補完性)
・相手を必要とするかどうか(必要性)

が大事なポイントになります。

そして、この観点で例をだしてみると、その時々で必要な仲間、手をとる友達が見えてくると同時に、その人と組んだときに何がおこるのかも分かるんですよね。

①同質なもの同士の場合

・理解し合える
・刺激し合える
・支え、励ましあえる
・肩を並べられる
・頼りになる

《反面》
ライバルになりやすいので衝突もしばしば
→ 磁石のプラス同士は反発し合あう。

②異質同士の場合

・補いあえる
・惹きつけられる
・魅力的 (人は自分にないものを求める)
・安定する

《反面》
マンネリ化、刺激がない、我慢を強いられ疲れることも
→磁石のプラスマイナスは惹かれあう。

皆さんは 誰の顔が浮かびますか?

例えば、

刺激しあえる仲間なら①
毎日一緒にいる同僚なら②
刺激を求める恋人同士なら①
安定を求める夫婦関係なら②

などなど、色々な関係で選択できるんです。ここで大事なのは、その時おかれている立場や状況によって、必要な相手も違ってくるということ。いつも決まった人ではないし、違った人でいいんです。でも、意外に日本人は、臨機応変に人づきあいをすることを得意としないので、職場環境でも悩みがち。ここはしっかりと割り切ってもいい部分ですよ。

とはいえ、どんな場合でも大前提として相手への思いやりが必要ですね。 バランスと臨機応変さも大切に、店内の人間関係、時にお客様と、ストレスなくよりよい関係を気づいていく為に、参考になれば幸いです。

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