新人ネイリスト必見!サロンワーク練習方法

ネイルサロンではお給料アップに関わる「技術チェック」があります。日々の業務のかたわら練習が必要になるのですが、仕事と練習の両立は本当に大変なものです。

職場で技術は教えてもらえても、練習方法までは中々教えてもらえないのではないでしょうか?ただ友達を読んでぺちゃくちゃおしゃべりをしながら施術しているだけでは、「練習したつもり」になっているだけで、本当の練習とは言えません。

私は約17年サロンワークとネイル講師をしていますが、スクール生とプロネイリストの練習方法は全く異なりますし、さらに新人とベテランでも違いが出てきます。

ずっと同じ練習方法をしているのではなく、自分のステージに合った練習方法をすることが上達の近道です。
今回は、サロンワークを始めたばかりでこれから技術者デビューを控えた新人ネイリスト向けの練習方法をご紹介します!

練習以前の、基礎編

サロンワークでは、自分が働いているネイルサロンでベストな施術が出来なければなりません。
「自宅で友達にやるときはうまくいくのに」と思った方も多いのではないでしょうか?サロンの方が緊張感も違いますし、自分がやり慣れた環境とは違う、ということを理解して頂きたいのです。

・施術時に自分の手元が見やすいよう、照明が適切な位置にセットされていますか?

・テーブルや技術者チェアの高さは自分の身長に合うように高さ調整され、姿勢良くまっすぐに座っていますか?

・アームレストは施術がしやすい位置にお客様の手を引き出して置けていますか?

これら、技術以前のことが出来ていないと姿勢が悪くなったり疲れやすくなったり、完璧な施術ができません。
ご自身のサロンではなくサロン勤務の場合は自分だけやりやすいものに変えることができません。


環境に合わせて施術スタイルを見直すことが必要です。まずは、基本姿勢を見直しましょう!

ハンドモデル編

勤務サロンに来てもらい練習にお付き合いいただけるモデルさんを探しましょう。最近だとインスタやお店のフェイスブック等でハンドモデル募集をしているところが多くあります。

しかし、有名店だったり施術内容が魅力的でない限り、自分の練習したい時間にサロンに来てもらえる人を見つけるのは難しいものです。

まずはお友達から、もし一人でもお願いできる人がいたら、その人からさらに紹介してもらい、つながりを広げてゆきましょう。


最初は4~5人程度集まれば大丈夫です。
1週間に一人練習するとして一か月分は確保できます。できれば、この人はジェル用モデルさん、この人はケアカラー用モデルさん、というように割り当てた方が継続してお願いがしやすいです。

お願いする際に、仕事でどれくらいネイルがOKかなどを伺い、お願いする施術内容を予めお伝えしておくと、モデルさんにとっても「毎回何をされるか分からず不安」ということがありません。


ある程度人数が集まったらその中でローテーションして練習することをおすすめします。
先月付けたジェルが一か月経ってどれ位持っているか、リフトしているかなど自分の施術状態をチェックでき、技術向上につながります。


スマホ等に自分専用の「モデル専用フォルダ」を作り、以下を毎回記録しましょう。

・日時、名前 

・ビフォア、アフターの写真 → ビフォアが特に大事!前回付けたジェルのリフト具合などが分かるように撮影すること

・施術内容、所要時間 → 前回に比べタイムは縮まっているか

・施術前写真 → 前回行ったものがどれくらい持っていたか

・反省点 → 今回練習してよかった点、改善点

これらを毎回確認し、モデル練習をしてください。ただ来た人をやるだけでは進歩しません!

また、自分が受け持つハンドモデルさんの人数が増えれば増えるほどモデルさん管理が大変になります。練習日のご連絡や練習後のお礼などです。

休みの日は全てモデル練習で休養にあてる時間がないなど、自分が負担を感じるくらいの人数になっているときは、「現在、ご新規でのモデル募集はお休みさせて頂いております」とお断りすることも必要です。

ネイルケア&カラーリング編

甘皮まわりのお手入れやカラーリングは人間の手でないとできません。トレーニングハンドにチップをはめてカラーの練習をしても、習い始めのスクール生ならいざしらず、すでにプロネイリストとして働いている人にとってはあまり効果的な練習方法とは言えません。

一番身近な練習モデルは自分の利き手の反対側の手です!プッシャーやニッパー、カラーリングをまずは自分の片手に徹底的に行いましょう。


とくに、ケアの際のルースキューティクルや表面の角質除去のニッパー処理は実際に手に当ててみないと理解しずらいです。自分の手なら「これだけ当ててしまうと痛いんだ」ということが体感できます。まずは自分の手で刃物類の感覚を掴みましょう!

ハンドモデルさんで練習をするさいは、モデルさんは「痛い」など遠慮して言いずらいこともあるかと思いますが、最初に「がまんをされてしまうとこちらの技術向上にならないので、遠慮なくおっしゃってください」と必ずお伝えするようにしましょう。

また、使用しているニッパーやプッシャーはお客様に施術するのにふさわしい状態になっていますか?スクール時代のもののままで、刃先が曲がったり欠けたりしていないでしょうか?本格的にサロンワークデビューするのなら、ワンランク上のものに買い替えることをおススメします。

ジェルネイル編

サロン勤務したら、まずはジェルオフ、その後ジェルのワンカラーやグラデーションなどから入客をすると思います。
カラーグラデーションは、特にホワイトなどいきなり人の手に練習するのは難しいのでまずはチップで練習することをおススメします。

ナチュラルチップの上だと色があらかじめついているためぼかし具合が分かりずらいのでクリアチップ上に練習しましょう。

サロンワークの場合両手がそろった仕上がりであることが重要です。グラデやフレンチをチップで練習をする際は、
必ず1本ずつではなく親指から小指までサイズ違いのチップ5枚一組でそろえて練習するようにしましょう。

その際、5枚作製するのにどれくらい時間がかかったかも必ず計って下さい。
ある程度チップ練習が出来るようになってきたら、ハンドモデル練習にすすんでOKです。

アクリルスカルプチュア編

ネイルスクールでは1級検定スタイルのスクエアオフのスカルプを練習することが多いと思いますが、サロンワークでのアクリルはオーバルスタイルが主流です。

また、仕上げをジェルコートすることが多いため根元を数ミリあけたアプリケーションをすることが多いです。
検定練習に慣れていると、フォルムやキューティクルエリアの厚さが大分異なるため戸惑ってしまう方も多いのです。

「1級検定を持っているからアクリルはもうできる」と考えるのではなく、新たなアクリル技術を学ぶと思って練習をしましょう。

まずは、ネイルスクール時代と同様に練習用ハンドで上記のオーバル短めスタイルをアプリケーションから削りまで時間を計って練習します。サロンワークの場合、1本10分を目標にしましょう。

これができるようになってきたら、ジェルネイルなどのハンドモデル練習の際に「今日は1本だけ長さ出し練習を組み合わせてもいいですか?」と了承いただき、ジェルと組み合わせて練習すれば、リペア&ジェルのニューセット練習が効率よくできます!

応援してくれる人を作る

サロンワークをしながらの技術練習は体力的・精神的にも大変なものです。勤務後は疲れているし、休みの日は遊びに行きたいと思ってしまうのが普通です。

ましてや、それだけ練習したのに技術チェックに落ちた日なんて落ち込みようは半端ないです!
モチベーションを保ちながら練習を続けていくには自分自身を応援してくれる人を作ってしまう事です!

一緒に働いている同僚や日ごろからお世話になっているハンドモデルさんは勿論のこと、何も直接会える人だけとは限りません。今はSNS上で仲間を簡単に作れる時代です。

お店のブログやインスタなどでスタッフの練習日記を公開してしまいましょう!
同じ練習をしている同世代のネイリストさんから「いいね」をもらえたり、相互フォローしあうことで、刺激を受けたり励みになったりします。

また、「今日はめんどくさい、気分が乗らない」という日もあると思います。こういう時は「外圧」を使うのが効果的です。

SNSやブログなどで
「毎週月曜夜は練習会です!仕上がりを火曜にアップしますね~」
「今月末はジェルの技術チェックです!1回合格目指して頑張ります!」

と先に宣言してしまうことで「やらなければ」という気持ちになります。これはかなり自分を良い意味で追い込むのに効果的なので是非やってみて下さい!

さいごに、晴れて技術チェックに合格したときはかならず「応援してくれたお陰で試験に合格しました!よかったら作品もみて下さいね」と、ご報告も忘れずに!

きっと、おめでとうコメントやいいねが、ますます励みになれますよ!!

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