ネイリストキャリアと報酬、相場感をナビゲーション!

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最近では、ネイルも一つのファッション文化として根付き始め、メディアで活躍されているネイリストさんも多くいらっしゃるので、今後、大きな夢を持って飛び込んでくる若い方も益々多くなりますよね。手に職を持ちたいと願う人も多い中、現状のネイリストさんはどの程度稼げるものなのか?

働く側としてきちんと見ておきたいのは、「福利厚生」とは重々分かっているものの、提供できる技術もなく、実力が伴わないのであれば評価を受ける資格はないのも現実。技術職を選ぶのであれば、やはり下積みも避けて通れないことも含め、見ていきたいと思います。

新米・アシスタントクラス

技術職ですから、たとえ資格を取った方であっても、実践経験がない場合は基本的にアシスタントからスタートします。ちなみに、研修期間は材料費だけ出してもらう形で、その間は無給でお店に行って練習させてもらうような形態をとっているサロンも珍しくはありません。
もちろん、その研修後、どういう契約形態に移行し、チャンスがあるのか?このあたりの仕組みは事前にしっかり見ていく必要がありますが、この「アシスタント」時代の待遇では、アルバイトでは自給800~1200円、正社員でも15万円~といったところが相場のようです。

エリアによっても、サロンによっても多少違うものですが、やはり技術を提供するお仕事だけに、最初のアシスタント時代を、いかに頑張っていけるかがその後のネイリスト人生を決めるといっても過言ではありません。若い頃の新人さんならそれが当たり前でも、転職組の方などは、急に稼げるようにならないこと、様々な出費なども含めてよくプランを練っておくこともキーになります。

ネイリストの声

・「駆け出しの時代は薄給で苦しい時期もありましたが、好きだからこそ続けてこられ、今は十分に稼げるようになりました。」(サロン勤務5年以上

中堅クラス

アシスタントから少しずつお客さんを持たせてもらえるようになり、技術も伴ってくると、徐々にお給料にも反映してきます。ネイリストさんで2~3年も経験をつめば、「JNECネイリスト技能検定1級」「ネイルスペシャリスト技能検定AAA級」といったネイリスト業界で有名な資格も取得され、サロン内の資格試験などでは全てクリアされている方も多くなります。

肩書きや技術にも磨きがかかり、接客も含めて認められ、最前線でやっている方々は、経験年数3~5年の中堅クラスの方が一番多いです。ネイリストのお給料は、実力と比例していくイメージなので、経験を積んでリピーターも増えてくれば自然と報酬も増えてきます。
各サロンで給料形態は違いますが、比較的多いのは「基本給プラス歩合」というもの。そうなると、25万~35万円くらいが見込めます。この頃には、やはり頑張った分の報酬にも幅が出来始めますね。稼げるようになってくると少し余裕も出てくる分、迷いも出てくるころ。会社の体制にも目が届くようにもなりますし、福利厚生もふくめ、自分のネイリストキャリアを見つめ直す人もいるようです。

ネイリストの声

・「長時間労働の割に給与が上がりづらかったり、福利厚生に不安がある場合が多い業界なので、将来に対する不安がある。」(サロン勤務3~5年未満
・「仕事が面白くなってきている分、新しい商材も次々に発売されるため試したりと日々探求の連続。賞与や連休はちょっと欲しい気持ちも出てきました。」(サロン勤務3~5年未満

店長クラス

ネイリスト歴も5年を過ぎ、ある程度実績を積めば、店長になれる場合もあれば、独立を模索する方も多くなります。店長になるとお客様の施術だけではない経営面や、指導面などの仕事も増えますが、そうなると、30万円~40万円程度の給料をもらえる人もいます。このくらいになると、現場プラス、研修などもこなす場合もありますし、経理関連を任されている方もいるかもしれません。キャリアも10年を超えてくると、スキルを生かして、様々なことに取り組める可能性も出てきます。

ネイリストの声

・「人脈があればそこから派生して施術以外での多方面からのビジネスにもつながると思います。サロンワークのみだと限界がある程度見込めてしまうため、最近ではそんな道も模索中です」(店長:勤務5年以上
・「店長をやって、はじめて数字を理解できた。ここでできるだけ吸収して将来の独立のために役立てたい」(店長:勤務5年以上

独立開業

店長としての経験を積んだのちには独立して開業する人もいます。

独立して最初のうちはお客様の人数が安定していないため、年収が200万円程度からの人が多いです。こなせるお客様の数が分かってなれてくると500万円程度は稼げるようになっている人もいます。

また、独立を考えた場合にはどのくらいの資本があるのかに寄っても年収は変わってくるといえます。立地条件の良い都心部に出店が可能であったり、レストランや雑貨店が多い地域に出店可能である資金があれば将来的には年収600万以上は見込める可能性があります。またあるいはそれ以上稼げる人もいるでしょう。

新規のお客様の獲得を増やしていくことももちろん重要ですが、いかにリピーターを増やし、お客様の施術を効率的におこなっていけるかがカギになってきます。

いかがでしたか?ここにあげた例はあくまでも目安ですが、こうやってネイリストストーリーを可視化してみると、店長や独立を考えられるようになるまでには、相当な努力も必要ですし、平均すると決して業界的に高待遇というわけではありません。

ただし、このお仕事は、お金だけでない部分も多々あるのも間違いなく、他の仕事では絶対にないような出会いや、多くの人生との関わりも確実にあります。目で見えてくる数字も大事ではありますが、「何でこの業界を目指すのか?」という動機がとても大事な原動力になるはずです。もちろん、評価基準がしっかりした会社に巡り合うことが大前提ですが、何もできないうちには巡り合えないのも仕方ないこと。

実力を磨きつつ、アンテナもしっかりはって、前向きなネイリストライフを送りましょう!

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