反復浴という入浴法を聞いたことはありますか。半身浴は有名ですが、反復浴はあまり聞きなれないかもしれませんね。この反復浴がダイエットに効果的だと注目を集めています。
お風呂に入るだけでダイエット効果があるなら、ぜひとも試してみたい気がしますよね。
反復浴とはどんな方法なのか、どんな効果があるのかをご紹介します。
反復浴とは
湯船に入ったり出たりを繰り返す入浴法のこと
反復浴とは、湯船に入って数分たったら出て、少し休んでまた湯船に入る、を何度か繰り返す入浴法です。
半身浴はぬるめの湯船に胸から下だけ長い時間浸かって、じっくりと汗を出すのに対して、反復浴は熱めの湯船に入り急激に体を温めて、湯船から出て少し休んでをくり返し、短時間で汗を出していきます。
ただし、万人向けではない
普段、運動する時間がとれないけれど、入浴でダイエットできるなら!と意気込む人は多いでしょう。でも、この方法は万人向けではありません。カロリー消費はするでしょうが、熱い湯船に何度も入るというのは体に負担が大きい方法なのです。
特に心臓が悪い人、血圧が高めなど持病がある人は、独断で反復浴を行うのは危険です。
反復浴で得られるダイエット効果
普通に入浴するよりもカロリーを消費できる
反復浴を行うと、普通に入浴するよりもカロリー消費できると言われています。お風呂の熱気や湯船の熱さが苦手な人にはちょっと苦しいかもしれませんが、それが苦にならない人にはもってこいの方法です。
しかも、毎日の習慣で決まったカロリーを消費できるというのは、日々忙しい女性には嬉しいですよね。
血行が良くなり代謝も上がる
普段冷え性に悩む女性は多いと思いますが、きちんとお風呂に浸かることで体は温まり血行も良くなります。その結果、冷え性が改善されて体の基礎代謝も上がります。
基礎代謝があがれば、普通に生活するだけでもカロリーを消費しやすくなり、痩せ体質が作られるのです。このことからダイエットにいいと言われるのでしょう。
汗を出してデトックス
普段あまり汗をかかないという人がいますが、きちんと汗をかくことは体にとって大切。しっかり体を温めて、汗を出しましょう。また、反復浴を行った人の口コミだと、むくみが無くなったという話もあります。
確かに、体に不要なものをしっかりと排出できれば、むくみにくくなることもあるでしょうね。ひどいむくみに悩んでいる人は、チャレンジしてみては。
反復浴で消費されるカロリーは?
1日の反復浴で160キロカロリー程度
反復浴で消費されると言われているカロリーは、160キロカロリー程度だそうです。これは運動に換算すると、ウォーキングを20分またはジョギングを10分程度したのと同じくらい。
もっと大きなカロリーを消費できるとも言われていますが、根拠は不明です。
それなら反復浴を2倍やれば2倍カロリー消費できるかというと、体に相当な負担がかかってしまうのでやめたほうがいいでしょう。反復浴は1セットでも結構きついもの。
痩せたいからと無理をするくらいなら、仕事帰りに1駅分歩くなどの方法をおすすめします。
それでも入浴で160キロカロリーを消費できるというのは、運動習慣の無い人には魅力的ですね。
カロリーばかりがダイエットではない
カロリーばかりを気にするダイエットは、食事が偏ってダイエットに必要な栄養が摂れなくなったり、食べた分消費しようと無理な運動や今回のような反復浴に挑戦してみるものの、挫折しがち。
カロリー消費を期待するよりも、冷え症やむくみの改善、基礎代謝のアップを目指して反復浴に取り組んだほうが、挫折せず長く続けられるのではないでしょうか。
若いうちはカロリーコントロールですぐに痩せることができますが、歳を重ねたとき、同じ方法でダイエットをしてもなかなか痩せることはできなくなります。基礎代謝を上げて基本の体を整えておいたほうが、後々の自分のためにもなりますよ。
反復浴の方法
初心者向けの反復浴
お湯の温度は39度くらいにします。
はじめにかけ湯をして、肩までしっかり入浴します。5分入浴したら一度上がり5分休憩しましょう。休憩したらまた湯船に戻り8分。そして5分の休憩。最後に5分程度入浴したら終了です。
湯上りにはゆっくりと休憩しましょう。
休憩の時にシャンプーなどを済ませると、時間を上手に使えます。この方法は中温反復浴と言います。
高温反復浴
ダイエットに効果的と人気なのが、こちらの高温反復浴。
お湯の温度は42度くらいで、湯船に浸かる時間は3分です。休憩は5分でもう一度3分ほど入浴。そして5分休み最後に3分入浴、という方法です。温度が高い分、中温反復浴よりも入浴時間は短くなっていますが、入浴回数は一緒ですね。
反復浴を行うときの注意
反復浴を行うと、大量の汗が出ます。水分不足にならないよう、入浴前にお水をたっぷり飲みましょう。入浴中でも喉が渇いたなと感じたら、お水を飲むようにしてくださいね。
また、お風呂上がりにはビールや酎ハイをグビグビっとやりたいところですが、アルコールは水分を排出してしまうので、反復浴後の体には危険です。
まずはきちんとアルコールやカフェイン以外の水分をとりましょう。麦茶はOKですが、緑茶やウーロン茶はカフェインが含まれ、こちらも水分を排出してしまうので気をつけましょう。
それから、入浴前には必ずかけ湯を。特に冬は寒い洗い場から急に熱い湯船に入ることになります。体が驚かないよう、かけ湯で慣らしてから入浴しましょう。
体調が悪いと感じる日は、無理せず反復浴を中止しましょう。体に負担のかかる入浴法なので、さらに体調不良を招いてしまうこともあります。決して無理せず、体調の良いときにだけ行うようにしてくださいね。
まとめ
反復浴の方法やダイエット効果、消費カロリーについて紹介しました。熱いお風呂に繰り返し入ることでデトックス効果や基礎代謝が上がるのなら、ぜひやってみたいですよね。
消費カロリーとしてはそれほど大きくはありませんが、日々のダイエットにプラスすると考えれば、バカにできない数字です。体に負担がかかる方法なので、注意点もありますが、無理せず時間のあるときに挑戦してみてくださいね。