秋も本番になり、寒くなるにつれて気になるのは手荒れや乾燥。
手には年齢が現れやすいと言われており、顔と同じくしっかりケアしてあげたいパーツですよね。
ネイリストさんは、お客様から手荒れケアについて、アドバイスを求められることも増えてくるのではないでしょうか。
そういった時に的確なアドバイスを行うためにも、手荒れに関する知識や、ハンドケア用品について知っておくことは必要ですよね。
今回は手荒れの原因や、ハンドケアの目的別に、効果的なケア用品などをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
手荒れがおこる原因とは?
手はもともと皮膚を守るバリア機能をしている皮脂が少ない部分です。そして、手が荒れてしまうのは「水分」と「油分」が足りなくなり乾燥状態が続いてしまうからなのです。
では、手のバリア機能の低下を引き起こしてしまう原因には何があるのでしょうか。
水仕事
洗い物や洗濯、お風呂掃除など、水仕事の後に手がカサカサになっている・・・といった経験をされたことある方は多いのではないでしょうか。
そういった症状は、食器洗いなど、家事をするときに使用する水と洗剤が手の油分を洗い流し、手の皮脂がさらに少なくなってしまうために起こります。
また、冬場になると、インフルエンザの予防などのため、手を洗った後にアルコールで消毒をすることもあり、さらに水分を失ってしまう原因となるのです。
過度なストレス
よく「ストレスで肌が荒れる」と言いますが、これはストレスにより、女性ホルモンのバランスが崩れ、皮脂の分泌量が低下するために起こります。皮膚を守る役割をしている皮脂が減ってしまうと乾燥しやすくなり、手が荒れてしまうのです。
また、過度のストレスにより自律神経がみだれると、循環器やリンパの流れが悪くなり肌荒れがおこるとも言われています。
十分に睡眠がとれていなかったり、食べたいものを我慢したり、仕事や人間関係のトラブルなど、日常にはストレスの種がたくさん転がっています。
ストレスを溜め込まないためには、我慢をしすぎないことが大切です。
まずは自分が我慢していること、ストレスの原因を考えてみるのもいいのかもしれません。
合わないハンドケア用品を使っている
「手荒れがひどいから」とハンドクリームなどのケア用品を使っている方も多いと思います。しかし、そのハンドケア用品は本当に自分に合っていますか?
「ハンドケア用品」と一言にいっても様々な種類があるため、人によって合うもの、合わないものがあります。
合わないケア用品を使っていると、手荒れを加速させている場合があります。
自分に合ったケア用品を知るためにも、まずはハンドケア用品にどんな種類があるのか知っておきましょう。
いろんなハンドケア用品
ハンドクリーム
上記のように、女性は手の皮脂を失ってしまう習慣が多くあります。そのため、自らケアをしないと日に日に手が乾燥してしまいます。そこで、一番手っ取り早く保湿する方法は、ハンドクリームを塗ることです。
ハンドクリームには、保湿効果のあるタイプや、ビタミンを補うタイプ、尿素の力で内側の水分を逃さないタイプがあります。ご自身の必要なタイプを選んで購入できるといいですね。
スキンケア手袋
ハンドクリームに合わせて、スキンケア手袋の着用をお勧めします。
特に、こまめにハンドクリームを塗る事ができない、1日1回でしっかりケアしたい、といった人は、スキンケア手袋を併用するのがおすすめです。
寝る前にハンドクリームを塗ってから手袋をつけることで、長時間に渡りしっかりと保湿してくれます。
スキンケア手袋には、つけたままスマホの操作ができるタイプや、手にぴったりフィットしてパソコンなどの作業がしやすいものもあり、寝る前に限らず使用することもできますよ。
綿、レーヨン、シルクと素材も色々ですので肌触りなどを試してみて、気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
ハンドパック
ハンドパックとは、手に専用のクリームをなじませてビニール手袋をし、10〜15分待つだけで手荒れが改善されるというアイテムです。
ハンドパック中はビニール手袋をしているため、別の作業ができますし、手荒れ対策としては一番効果を実感しやすいものになっています。
ケア用品の選び方
たくさんの種類があるハンドケア用品。どのように自分に合ったものを選べば良いのかと迷ってしまう場合は、「使用する目的」を考えて購入すると、自分に合った物が見つかりやすくなりますよ。
人によって「保湿」や「保護」、もしくは「手をきれいにしたい」というように、ハンドケアの目的は様々ですよね。
ここでは、目的別に、効果のある成分に注目したケア用品の選び方をご紹介します。
高保湿のタイプ
乾燥が気になる方には、こちらがおすすめです。
シアバターや、ヒアルロン酸配合のケア用品を選ぶとよいでしょう。手の脂を補ってくれる働きに加えて、ご自身の好きな香りを楽しむこともできます。種類も豊富にありますので、好きな香りや機能をお選びください。
必要なビタミンを補えるタイプ
ひびや、あかぎれが気になる方には、こちらがオススメです。
しもやけにはビタミンB、潤いにはビタミンC、血行を良くするにはビタミンEなど必要に応じて、補うビタミンは変わってきます。そのため、状態に合わせて必要なビタミン入りのハンドクリーム等を選ぶのがよいです。
内側の水分を逃さないタイプ
ひどい手荒れが気になる方には、こちらがおすすめです。角質に水分を与えて皮膚の内側の水分を逃さないタイプのハンドクリームは、「尿素系のハンドクリーム」です。尿素のハンドクリームには、タンパク質を分解し、皮膚を柔らかくする効果もあります。
まとめ
誰に見られても自信を持てるすべすべの手にするためには、やはり日々のケアはかかせません。
自分の手荒れのタイプにあったケア用品を使うことと、ライフスタイルにあわせてスペシャルケアを投入することで、手荒れが気になる季節もきれいな手をキープすることができます。
特にハンドクリームは色々なものがあるので、家ではこれ、持ち運ぶのはこれ、とシーンに合わせて好きなものを使い分けるのも、ハンドケアを日々の楽しい習慣にしてくれるのではないでしょうか。
手は顔と同じくらい、あなたのことを語るパーツです。日々酷使している分、大切にいたわってあげることで努力が目に見えてきますので、コツコツと頑張っていきましょう。