毎日お仕事を頑張って、疲れて帰ってきてからのお風呂から眠りにつくまでは、女性はなにかとやることが多くて大変。なにもせずに寝たい!なんて日もありますよね。
でも次の日のことを考えると、そういうわけにもいかず…お客様の前でボロボロな自分も恥ずかしいのでケアをしなければ。そんな時に、少しでも時短してヘアケアができる方法をご紹介したいと思います。
ヘアトリートメントの役割
こちらでは、知っているようで知らない人も多い、ヘアトリートメントの基本的な部分を解説していきます。
トリートメントの働き
まずヘアトリートメントの働きについて。トリートメントは髪の毛の表面をうろこ状に覆っているキューティクルのすき間から入り、内部のダメージ部分をケラチンやタンパク質などの栄養分で補修してくれます。スキンケアでいうと「美容液」のような役割をしています。
リンスやコンディショナーとの違い
シャンプーのあとにするのに、リンスやコンディショナーと呼ばれるものもありますが、トリートメントの違いは何なのでしょうか?
実は、リンスとコンディショナーには明確な線引きがありません。なのでこの2つは同じようなものだと考えて良いのです。では気になるトリートメントとの違いについてですが、簡単に言うとリンスやコンディショナーは髪の外側を熱や摩擦から保護するもの。
それに対してトリートメントは内側のダメージを補修するもの。
なので、併用する際はシャンプー後、トリートメントで先に内側を補修してから、リンスやコンディショナーで外側を保護するようにしましょう。順番が逆になってしまうと、せっかくのトリートメントの成分が内側まで届かなくなってしまいます。
どんな人に向いている?
ヘアトリートメントは髪の内側のダメージ補修が目的とされているので、カラーやパーマをしている人、紫外線に当たる機会が多い人、あとはロングヘアの人など髪にダメージを受けている人に向いています。
ヘアトリートメントの種類
次に、ヘアトリートメントにはどんな種類があるのか見ていきましょう。
内部補修タイプ
主に洗い流すタイプのトリートメントがこちらにあたります。じっくりと時間をおいて浸透させるものが多く、内部のダメージを補修し、髪に潤いを与えてパサつきやゴワつきを抑えます。
ダメージが大きい人や、くせや乾燥が強い人はトリートメント成分が中にとどまりにくい可能性も。
外部補修タイプ
主に洗い流さないタイプのトリートメントがこちらにあたります。表面に膜を張ってコーティングし、キューティクルの開きを抑えて摩擦やダメージから保護してくれます。手触りがなめらかになり、まとまりが良くなります。
髪の悩み別
髪の悩みによって、おすすめのトリートメントの内容も変わってきます。こちらでは、ダメージによるパサつき、くせやうねり、カラーやパーマのダメージ向けのトリートメントについてご紹介します。
・ダメージによるパサつき
流すタイプと流さないタイプのトリートメントの併用をおすすめします。植物エキスやオイル、ビタミン、ミネラルはダメージの補修に大事な成分ですので、入っているものを選ぶと良いでしょう。
また、髪の構成成分であるケラチン、セラミド、アミノ酸が高配合のものもおすすめです。
・くせやうねり
ブローやスタイリングの前にオイル配合の流さないトリートメントを。なかなかまとまらず、スタイリングが大変な場合はシリコンや樹脂コーティングのものを使うと、手触りやまとまりが良くなり、扱いやすくなります。
・カラーやパーマのダメージ
カラーケアフィルターやオイル配合のものを選びましょう。シルクPPTはキューティクルの補修とダメージ進行を抑える働きがあります。ダメージが大きいままだと、カラーやパーマのもちが悪くなるので、内側と外側の両方のケアが必要です。
ただし、注意したいのは特にカラーはトリートメント成分が高配合のものを選ぶと、髪の内側に入りこんだヘアカラーの色素をを追い出して、栄養分が入りこんでしまい退色の原因になってしまうので、色持ちのことを考えるとカラー専用のトリートメントの使用をおすすめします。
時間をおかずにヘアトリートメントを浸透させる技
じっくり時間をおけば栄養分が浸透して、髪に良いのは分かりますが、忙しくて疲れた日はそんな時間すら惜しく、できるだけ早くお風呂の時間を済ませてゆっくりしたいですよね。そんな時におすすめな時短でもしっかりとヘアケアできるテクニックをご紹介します。
塗布前に髪の水分をオフ
髪の水分が多い状態でヘアトリートメントをつけると、トリートメントが薄まって浸透の邪魔になってしまいます。理想はタオルで1度水分をふき取るぐらい。面倒なら、できるだけ水分をしぼっておくだけでも効果は高くなります。
+アイテムで時短
効率よくヘアトリートメントを浸透させるために、100均でも手に入るアイテムをプラスすることで時短することができます。
まずおすすめなのは「クシ」。シャンプー後、トリートメントを髪全体につけたらクシでとかします。こうすることでトリートメントが髪全体に均一に広がります。さらにその後毛先を握ってもみこむとさらに浸透して効果が高まります。
次におすすめなのが「蒸しタオル」や「シャワーキャップ」。時短とはいっても、ヘアトリートメントするのであれば少しでも時間をおきたいところ。
体を洗う時間や湯船につかっている時間を有効活用して、その間蒸しタオルやシャワーキャップをつけておくだけで、放置の時間と温熱効果で十分なスペシャルヘアケアができるのです。
お風呂あがりでのケア
お風呂上がりのひと手間でも、仕上がりは大きく変わってきます。お風呂で髪の内側のケアをしたのであれば、その効果が長持ちするように流さないトリートメントで外側もケアしましょう。
それも面倒であれば、せめてドライヤーで乾かしましょう。髪が長いと髪を乾かすのは面倒くさい作業ですよね。でも、ヘアケアにはとっても大事な作業です。
自然乾燥でゆっくりと乾くと、その間に大事な栄養分も水分と一緒に蒸発してしまうのです。トリートメントの成分を髪に閉じ込めるためにも、髪は乾かしましょう。
ヘアトリートメントする頻度は?
ヘアトリートメントの使用頻度は、だいたい週に1~2回と書かれているものが多いですが、ダメージや髪質によって自分に合った頻度を見つけると良いでしょう。
書かれているのは目安です。使用頻度を守って、髪がべたついたり、重くなりすぎるようでしたら間隔を空けてみる。逆に髪の傷みが気になる、まだパサつくようでしたらもう1回増やしてみる。など自分の髪と相談しながら、ベストコンディションを探すのもまた楽しいですよ。
自分に合ったヘアケアを楽しみましょう
忙しいと、どこかで手を抜きたくなるもの。でも、ちょっとしたひと手間で結果が大きく変わるのも事実です。
毎日でなくても、今日はヘアケア、明日はスキンケアなど無理なく少しだけ頑張って、明日の元気をチャージしてみましょう。やっぱり、女性は少し手が加わることで気分があがりますよね。