ネイリストを辞めてしまう人の主な退職理由とは

ネイリストは人気の職業であると同時に、離職率も決して低くありません。
ネイルサロンによっては、10人のうち、1年後に残るのは3人くらいというところもあるようです。
それではネイルスクールに通って必死に資格を取得し、ようやくなれた憧れのネイリストを辞めてしまう人が多いのはなぜでしょうか。

そこには「おしゃれで華やかなネイリストのイメージ」と「ネイリストとして働く現実」の間にあるギャップが原因といえるでしょう。

具体的には、「給料」「労働時間」「接客」「人間関係」の4つがあるようです。
給料面から詳しく見ていきましょう。

給料面の不満

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ネイリストという職業は自分のサロンを持ったり人気ネイリストになれば大きな収入を得ることができますが、平均的な給与水準は決して高くはありません。

研修期間は特に待遇が悪い

多くのネイルサロンは、就職するとまず研修期間があります。
この間は給料がアルバイトと同じ時給制になったり、サロンによっては無給ということもあります。

ネイリストは早期の離職が多いのも特徴ですが、その原因の一つにこの研修期間の待遇の悪さがあるかもしれませんね。

平均水準も一般企業より低目

正社員の初任給が18万円、20代で約22万、30代で27万円程度がネイリストの平均給与と言われています。
ボーナスもないので、一般企業に務める場合に比べると、給料の水準はかなり低めになっています。

稼ぐためには努力が必要

ネイリストでも20代で月給30万円を超えることも可能です。
自分のネイルサロンを開業し、うまく運営できれば青天井で稼ぐこともできるでしょう。

しかしそのためにはネイリストとしての実力磨きはもちろん、固定客への営業や人脈作りなどたくさんの努力を続ける必要があります。
忙しいネイリストの仕事をこなしながらだと非常に大変ですが、逆を言うと頑張るネイリストは稼げると言うこともできます。

※稼げるネイリストになる方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
目指せ月収30万!ネイリストの給料をアップさせる4つの方法

ハードな仕事内容

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おしゃれなイメージとは裏腹に、スポ根で職人的とも言えるネイリスト業界。
そのハードさも離職率を高める一端を担っています。

長時間労働

1日8時間もネイルアートを行うのは決して楽な作業ではありません。
座り仕事とはいえ、お客さんとコミュニケーションを取りつつ集中力を維持するのはかなりの負担になります。

さらに予約が詰まっている場合には休憩がとれず、閉店間際の来客で残業というケースも少なくありません。

どれだけネイルが好きでも、この様に長時間ネイルをし続けるということに耐えられないネイリストもいるようです。
趣味を仕事にすることが必ずしも良いとは限らないという典型的なパターンですね。

とはいえ、同じ美容業界で言えば立ちっぱなしの美容師より楽だという声もあり、また肉体労働などよりも体力的な負担は当然少ないでしょう。
40代になってからもばりばり働いているネイリストもいるくらいなので、個人の適性に依る部分が大きいといえるかもしれません。

勤務時間外にもネイルの練習

ネイルの腕一本で食べていくネイリストにとって、練習は生涯続けていかなければならないものです。
見習いの頃はもちろん、ネイリストとして一流になってからも流行のデザインの修得やさらなるレベルアップのために練習は行います。

練習は就業後やプライベートな時間に行うので、特に覚えることの多い駆け出し時代は生活がネイル一色に。
どれだけネイルが好きでも、仕事で疲れ果てた上にさらにネイルの練習となると、嫌になってしまう方も多いようです。

しかし、短期間で店長まで上り詰めたり、人気ネイリストになる人は、やはりストイックに練習をしています。
決してネイリストだけの理不尽なものではなく、腕前で勝負する職人の世界で成長するためには、当たり前のことと言えるかもしれません。

接客の悩み

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ネイリストは技術職であると同時に接客業でもあります。
ネイルの技術ではなく、接客の部分で悩んでいるネイリストは少なくありません。

ネイルが好き≠接客が好き

ネイルの施術は1時間半~長ければ3時間以上かかる場合もあります。
その間、お客さんと近い距離でコミュニケーションをとり続けなければいけません。
おしゃべりな人もいれば寡黙な人もいて、それぞれに合わせた対人スキルが必要になります。

アルバイトや前職などで接客業の経験があれば向き不向きを自分で判断できます。
しかし初めての仕事がネイリストという場合には、ネイルサロンで実際にお客さんについてみてから、接客が向いていないということに気づくケースも珍しくありません。
接客業はどうしても人によって適性があるので仕方ありませんが、これもネイリストの離職の大きな理由の一つです。

しかし、中には接客以外の形でネイルに携わりたいと、ネイル販売店やネイルメーカーに転職するネイリストもいます。

※ネイルメーカー等への転職についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ネイリストからネイルメーカーや卸問屋に就職・転職する方法

思うようなネイルができない

ネイルサロンでの施術は様々な制約があります。

まず一つ目に時間ですね。
予約が詰まっているので、オフ込のラメグラ60分、フレンチなら90分といった様に、限られた時間内で施術を終わらせなければなりません。
特に格安系のネイルサロンの場合、とにかく数を回すことで利益を上げる方針になるので、早いスピードでネイルを完成させることが求められます。

また、新人であれば、技術的に不安があっても責任を持ってお客さんのネイルを仕上げなければいけません。
当然未熟な部分もあるので、ジェルがリフトしてしまったり、すぐにストーンが外れてしまうなどのミスを連発してしまうことも。

気の済むまで時間をかけてやり直しもできたセルフネイルと、ネイルサロンでの実際の施術、そのギャップは新人時代には特に大きなストレスになりがちです。

人間関係

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職人の世界

ネイリストは年功序列の一般企業とは全く異なる職人の世界です。
ネイルの技術や接客スキルによって評価され、指名率という目に見える数字で成績が出ます。
後から入ってきた後輩に下克上されてしまうこともあれば、逆に出る杭は打たれるというようなケースも。

ネイルサロンによって程度に差はあるものの、競争が苦手な方はマイペースを貫くことも大切かもしれません。

女性職場ならではの問題

ネイルサロンは基本的には完全な女性職場です。
権力を握ったお局さんがいたり、派閥ができていたり、時には職場いじめがあることも。

上手くやっていくためのポイントとしては、

①仕事はきっちりこなす
②対立や陰口大会には参加しない
③別け隔てなく挨拶をしっかり行う

以上のようなものがあげられます。

しかし人間関係には正解はなく、時には面倒な問題に巻き込まれることも。
決して無理はせず、改善が難しいようなら別のネイルサロンに移ることも検討してみましょう。
反発して対立が泥沼化したり、あるいは我慢しすぎたりということが離職に繋がることもあります。

まとめ

志す人の多い人気職であると同時に、離職率も高いネイリストという職業。
実際には職人的な世界であり、下積み時代には特にハードで待遇も悪くなります。

しかし、しっかりと努力を重ね、ネイリストとしての実力を身に付ければ、稼ぐことも自己実現することもできる職業です。
ネイルの腕一本で勝負する覚悟のある方は、ぜひネイリストを目指してみてください。

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