ネイル中、お客様とお話することはネイリストの大切な仕事。仲良くなっていくと、お客様のお悩みをお聞きしたり相談に乗ったりすることもあります。
話しやすく、お客様のことをよく知っているネイリストは身近なカウンセラーと言えるでしょう。では、具体的にどんな相談があるのでしょうか?その内容について見ていきましょう。
ネイルに関する相談
ネイルサロンにいらっしゃるお客様は、やはりネイルへの関心が高い方ばかりです。普段のケアやネイルアートのテクニックなど、プロであるネイリストに聞いてみたいと思うことも多いでしょう。たとえば…
ネイル関連でされる質問例
「私のネイル、割れやすいんだけどどうやってケアしたらいいですか?」
「爪がでこぼこになるのって何か原因があるんですかね」
「仕事柄派手なネイルはNGなんですけど、いいデザインあります?」
「最近の流行のネイルって何?」
「マニキュアとジェルネイルってどう違うんですか?」
などなど…
基礎的なことからプロならではの視点が必要なことまで、幅広く相談されます。どんな質問にも答えられるように、普段から勉強しておきましょう。健康と爪の関係性から最先端の流行まで、様々な角度の知識を取り入れておくことが大切です。
お客様一人一人に合わせたケアの方法や、お客様ならではのデザインのネイルをご提案すると喜んで頂けますよ。
資格や就職活動に関する相談
お客様は様々な悩みを抱えていらっしゃいます。特にネイルアートを行う年齢の方々は、仕事や進路に関する悩みの割合も大きいでしょう。そのため、「卒業後に進む道に迷っているけどどうしたらいいかな?」「今の仕事を辞めて別の仕事をしてみたいけどどう思う?」といった、進路関係のアドバイスを求められることもあります。
その中でも特に多いのが、「ネイリストになりたい」という相談です。ネイルサロンに通っているうちに自分もネイリストになりたいと思った方、ネイリストになりたいからサロンに通っている方など様々ですが、いずれもあなたの仕事に興味心身です。
仕事に関する質問例
「ネイリストになるにはどんな資格が必要なの?」
「ネイリストのスクールってどこがいいと思う?」
「どうやって就職活動すればいいの?」
「ネイリストの仕事って、実際にはどんな感じ?」
「あなたはどうやってネイリストになったの?」
などなど、仕事の中身やなり方について聞かれることが多いでしょう。自分の経験談や考え・意見も交えながら、幅広い知識を提供すると喜んで頂けるはずです。
資格に関しては知らない方も多いため、ネイリスト技能検定試験とネイルスペシャリスト技能検定試験の違いや、何級を取得すればプロとして活躍することができるかなどを教えてあげてください。またスクールの違いや就職活動の方法については、多少主観が入っても構いません。自分が受けてきたサロンに技術テストがあったかどうか、面接で何を聞かれたかなど、具体的に答えてあげると参考にしてもらえるはずです。自分がどうやってネイリストになったか、答えられる範囲だけで充分ですので教えてあげましょう。
お客様は明確な答えが欲しいわけでなく、将来のビジョンが欲しいだけ。ネイリストという仕事がイメージできるよう、選択肢のひとつとして自分の知識を提供してあげましょう。
恋愛や人間関係に関する相談
お客様にとってネイルサロンで過ごす時間は、日常から離れたちょっと特別な時間です。友達や家族には言えない話・悩みも、仲良くなったネイリストなら相談することができるでしょう。そのため、恋愛や職場、友人関係や家族関係といった人間関係の相談を受けることも多くあります。たとえば…
人間関係でされる質問例
「彼氏が最近冷たい気がするんだけど、浮気してるのかな…」
「恋人がいるけど、別の人を好きになっちゃった。どうしよう?」
「好きな人の気持ちがわからない…」
「友達のこういうところが嫌なんだけど、どうやって伝えたらいい?」
「家族と今うまくいってなくて、落ち込んでいる」
などなど。
いずれも「正解」はない相談と言えるでしょう。恋愛や人間関係の相談をされるお客様が望んでいるのは、「聞いてもらうこと」です。普段誰にも言えない心の中の不安や本音を口にすることで、気持ちを整理したりスッキリしたりできるのです。むしろ、本当は心の中で既にどうするか決めていることも。ほんの少し背中を押してほしくて、あなたに相談しています。
そのため、基本的にお客様の話をしっかり聞いて「うんうん」と相槌を打ち、肯定してあげてください。お客様の意思や考えを尊重することが、お客様の心に寄り添い、サポートしてあげることに繋がります。
ネイリストはネイルのことだけでなく、人生相談も受けることが多いです。時には重い内容もあるでしょう。でもそれは、お客様があなたのことを信頼してくださっている証拠。誠実かつ真摯に答えてあげましょう。
相談にしっかり乗ることができれば、お客様はまたあなたと話したいと感じ、何度も通ってくださるはずです。