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2016.09.23

【必読】明日から即実践できる!ネイリストの職業病「腰痛」対策マニュアル

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日本では一生のうちで8割の人が腰痛に悩むと言われており、そのうち4人に1人が仕事を休むほどの腰痛を経験しているほど。

今や国民病ともいわれる腰痛ですが、特にネイリストにとっては仕事を続けられなくなるほどの痛みに悩んでいる方も多いですよね。

今日は、そんな腰痛にまつわる悩みを少しでも軽減できるように、理学療法士(※1)の大林松乃先生にお話を伺ってきました。

ネイリストの皆さん、施術に集中するあまり、前のめりでお客様の手をのぞき込んでいませんか?

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ネイリストさんの悩みの中では常に上位に入るのが「腰痛」と聞きます。

同じ美容業界でも立ち仕事である美容師さんとくらべると、足にかかる負担こそ少ないですが、長時間にわたって座ったまま施術するネイリストで腰痛に悩む方は少なくありません。

それもそのはず、腰痛の発生を左右する、『椎間板』という部分にかかる負担は実は、立った姿勢より座った姿勢の方が大きいのです。

座っている方が負担が大きいというのは意外ですね。

そうですよね。簡単に説明すると『椎間板』は腰を形成する“椎体”と“椎体”の間でクッションの役割をしており、背骨にかかる衝撃を調整する大事な部分。

この部分に偏った一定の圧力が長時間かかることにより『椎間板』が変性し腰痛の原因となってしまうんです。

特に、背中が丸まった前かがみの姿勢は椎間板への負担大!ネイリストの皆さん、施術に集中するあまり、前のめりでお客様の手をのぞき込んでいませんか?

施術をはじめれば2時間は同じ姿勢が当たり前というネイリストにとって、施術中、腰に負担のない正しい姿勢を保つことは腰痛予防の第一歩と言えます。

一定姿勢をとらざるを得ないネイリストでも、できることはあるということですか?

もちろんです。長時間座った姿勢で作業するネイリストだからこそ意識してほしい、正しい姿勢を知ること、そしてそれを助ける作業環境は意識的に作ってもらいたいです。

ネイリストの姿勢に影響するグッズは長時間作業する方こそ意識してほしいので、今から挙げるアドバイスを参考にしてください。

~腰痛から自分を守る座り方~すぐにでもできるアドバイス満載!

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まずは正しい施術姿勢を意識!

足の裏でしっかり床についた状態で、できるだけ背もたれに身体を預け、肘を支点として腕を支え。目線をまっすぐから10度程度下にずらした状態での施術が理想的。

作業をする机や椅子の見直しを!

机や椅子は、雰囲気を作る上で店によってこだわりもあるかと思いますが、デザイン以上にネイリストの姿勢に影響するもの。

意識を持ち、最大限の工夫をこらすことで改善することもあります。以下に腰の負担を減らす座り方と、椅子や机の選び方をまとめました。

《椅子》

①できるだけ背もたれのある椅子を準備し、深く腰掛けて背もたれに十分にあてましょう。背もたれに身体を預けることで『椎間板』にかかる圧力を減らすことができます。

②深く腰掛けた状態で、膝裏が座面で圧迫される場合は背中にクッションを挟むなどして、膝裏と座面に指一本分入る程度に調節しましょう。膝裏の圧迫は足の循環不良を招きかねません。

③高さは膝を90度曲げた状態で、足の裏がしっかりつく高さが理想的です。高すぎると浮いた足の重みで腰が引っ張られ、姿勢を保つのに余計な力がかかってしまいます。逆に低すぎると股関節が曲がりすぎて骨盤が後ろに倒れやすくなり、背中が丸まるきっかけに。

《机》

①正しく椅子に座った状態で両腕を机に置いた際、背もたれから背中が大きく離れない程度の高さに設定しましょう。高すぎれば肩に余計な力が入り、肩こりの原因に。低すぎれば背中が丸まりやすく、肘を支点として使いづらくなります。

②その際気を付けたいのが自分と、施術するお客様の手との距離。正しい姿勢で坐っても、机から離れすぎていたり、机についた肘の位置が自分のカラダから遠ければ遠いほど、背もたれから背中が離れ、前かがみの姿勢となってしまいます。これはお客様の姿勢も然り。お互いの手を伸ばし過ぎなくてよいよう適度な距離で向かい合いましょう。

③背中をまっすぐにするあまり、首を大きく下に向けすぎては肩こり、頭痛の元。目と手をつかう作業の場合、対象物を机面から15度程度傾斜させることで作業しやすくなります。施術するお客様の手が、ネイリストがわずかに目線を下げた位置に来るよう高さを調整しましょう。その際、お客様に変な姿勢を強いることのないよう腕の下をクッションなどで支えてあげることも大切です。

具体的なアドバイス、とても参考になります。座り方やお客様との距離感、手の角度など細かい部分を少し意識するならば誰でも実践できますね!

そうですね。理想的なのはネイリストの体型に合わせて、机と椅子の高さが調整できること。複数所属するネイリストがいるサロンではネイリストのカラダを守るために欠かせないアイテムとなるでしょう。

しかしながら高価なものが多いのに加え、サロンの全体の雰囲気に合うデザインが見つからないなどから導入が難しいこともしばしば自分のカラダは自分で守る意識でサロンの許可を得たうえで、クッションや自分の体に合った足台や肘台などを準備して工夫してみてください。

ありがとうございました!またぜひお話を聞かせてください。

※1理学療法士とは
理学療法士は国家資格であり、一言でいうならば動作の専門家です。医学的リハビリテーションの専門職で、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。

専門家プロフィール

大林松乃

大林松乃

理学療法士・ペリネケアアドバイザー

理学療法士として様々な年代の女性と関わる中で、女性のライフステージにおけるカラダの変化が将来の健康に及ぼす影響を知る。自身の3児の出産・育児を通して、女性自身がその変化を知識として学び、セルフケアしていくことの大切さに気づく。現在、「快適なカラダづくりは知ることから」をモットーに、専門知識を活かしながら、産前産後を中心とした女性のカラダづくり講座に奔走中。

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