皮膚のたるみ手に現れる加齢のサイン

ネイリストさんが、日常的に目にしている「手」。手には年齢や性格が出るってことは、よくご存知のことと思います。実は、その方の暮らしや性格が手には顕著にあらわれると思いませんか?今日はその一つ「肌のたるみ」について東洋医学からみた視点で考察します。

年齢と共に気になりだす、肌のたるみは気になりますよね。だんだん張りが失われ、骨張ったりしわしわになったり、シミが浮いてきたり、手にでる「加齢」はお化粧ではカヴァーが出来ないだけにごまかしようがありません。

避けて通ることの難しい肌のたるみではありますが、出来る限り先延ばしにしたいものです。

もちろん肌のたるみは千差万別。対処法もそれぞれ異なるのが自然のこと。薬やサプリメントを飲めばすぐに良くなるという訳ではなく、生活習慣や様々な部分を気をつけたり、総合的に段々と改善していくものです。

美容は一日にして成りませんのでまずは続けられることが大切です。漢方的にたるみを考える時に、もっとも重要視する要素が「湿」。

「湿」とは体の中の余分な水分のことで、乾燥肌の方であっても、内部に「湿」が存在しているケースがあります。
とくに四方を海に囲まれて湿度の高い日本では、海外よりも「湿」が原因となる不定愁訴を抱えてる人が多いです。

よって体の内面からのケアとしては、「湿」を生みだしやすい食材(コーヒー、ビール、チョコレート、アイスクリームなど)を摂り過ぎないようにすること、「湿」を除去するウリ科の食材や、小豆、緑豆などを積極的に摂る必要があります。

積極的に汗をかいたり、トイレを我慢しないことも大切です。

また、肌を支える「気」が充実していることも、たるみを防ぐ大きな要因となります。「気」とはエネルギーのことで車でいうガソリンの役目を担うもの。元気、ヤル気、病気など日々の暮らしを健やかに送るためには欠かせない要素です。

そして生まれ持った「気」は加齢とともに失われていくものなので 食事や睡眠で補っていかないと減る一方です。
「気」が充実している若い頃には肌にも張りがあって、少しの睡眠不足は不摂生も気にならなかったのが、加齢ととも同じようにはいかなくなるものです。

年齢と共に「たるみ」が生じやすい原因の一つは、「気」が段々と不足がちになるためと考えます。逆に若くとも「気」が足りない傾向がある方、すなわち元気がないような方は、たるみの発生も早くから起こりやすいです。

また、胃腸を労わって、「気」が常に充実しているようにしたいものです。
タンパク質も適度に摂り、イモ類やご飯なども食べるとパワーが生まれます。
ダイエットをきにするあまり、極端に炭水化物をぬいたり、お肉やお魚などを食べないのは危険です。若い子はよくても・・・ということを肝に命じる必要があります。

逆に冷たいもの、甘いもの、油の多い食事、食品添加物をたくさん使っているを食べ過ぎると胃腸が弱り、「気」の生成が不足してきますので、注意が必要です。「気」を豊富に含むのは、なるべく加工してない自然に近い状態のもの、季節のもの、豊かな土地で育てられたものです。

またいくら良いものを食べていても、食事に集中せず流し込むように食べていては「気」は補えません。携帯やテレビをみながらの食事、他事を考えながらの食事になっていませんか?

お仕事で忙しい方は、食事の時間を十分にとるのが難しいことは分かりますが、たまには 美味しい食事を好きな人と一緒に美味しく楽しく食べる時間がもてたらいいですね。

一見には関係なさそうな皮膚のたるみと食事の方法。実はとても関係が深いことに気づいてできそうなことから意識してもらえたらと思います。

お客様の手や目に触れることの多いネイリストさんならではのアドバイスに生かして頂いてもいいですし、もちろんご自身の手も、毎日の食事からのケアも含めて是非心がけてみて下さい。

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