ネイリスト必見!!開業で失敗しない3つのポイント

ネイルサロンを利用する人の増加にともないネイリストの数も増えています。自分の技術次第ではかなり稼げますし、美容室やエステサロンなどと異なり開業の初期費用もあまりかからないことから、独立を目指す人も多いです。

しかし、約8割ものネイルサロンがオープンから3年以内に廃業に追い込まれてしまっているということをご存知でしょうか?
今回は失敗してしまう理由とあわせながら、独立開業で失敗しないポイントをお伝えします。

ネイリストとしての腕前

ネイルサロンが沢山増え利用者が増え続けているということは、ユーザーであるお客様の目も肥えている、ということ。お客様に選ばれる腕前を身に着けていなければなりません。

お客様に宣伝できる資格や肩書ってありますか?

ネイリストとして開業するにあたり、何か特別に資格や免許は必須ではありません。「検定なんて所詮は民間の資格でしょ、私は腕があるから資格なんて関係ない」という考えを否定するつもりはありませんし、実際インスタなどで人気のネイリストは検定3級のみ持っている方もいらっしゃいます。

しかし、現在はネイル検定を持っているネイリストがほとんどです。を利用するお客様の目線から考えても、よほど知名度や実績のある方でないかぎり「みんな持っている資格なのに、なんでこの人は持っていないの?」とマイナス評価になりかねません。

一的に、サロン就職なら検定2級以上、独立開業なら1級以上を取得されている方が多いです。まずは1級を取得されることをおすすめします。

その他、「JNA認定講師」「ネイルコンテストでフレンチスカルプ〇位入賞!」や「〇〇スクールにて講師経験有」などの経歴があるならそれを全面的に押し出して集客をすることも可能です。

これからサロンを開業する場合、ブランド力や知名度、信用度はゼロスタートなのですから、資格や肩書は技術と同じくらい大切なものなのです。

サロン勤務は開業の予行練習と思え

美容室やエステサロンなどと比較して、ネイルサロンは初期開業費用が安いため、開業へのハードルが低いと思われがちな業種です。

ネイルスクールでも「サロン開業コース」と称して、このコースを修了すれば開業に必要な技術が習得できるとうたったコースもあります。

しかし、このようなコースで学べるのはネイルの「技術」だけ。実際のお客様対応や売り上げ管理など、サロン経営の存続にかかわってくる知識やスキルは現場のサロンワークでしか学べないのです。

これから開業を考えているのなら、一定の期間はネイルサロンで勤務されることをおすすめします。せっかく開業したけれど、思うように収益が上がらず閉店してしまうサロンの多くが、未経験から開業した方のネイルサロンだからです。

できれば、サロンの店長まで務めることをおすすめします。店長としてサロン運営をすることは自分が開業する前の予行練習となり、ノウハウを生かせますし、「サロンで店長経験もあるベテランネイリスト」という肩書も身に着けることができますよ!

もっと知って欲しい!お金のこと

ネイリストとして十分な腕前を身に着けると同時に、開業にあたっての資金が重要になってきます。しかし、最新のアート技術は得意でも、お金や数字という内容になると勉強不足の開業志望者がとても多いのです。ここでは大枠を理解しましょう。

運営形態によって、かかるお金が変わる

ネイルサロンは様々な営業形態がありますが、大きくわけると「店舗型」か「自宅型」です。それにより家賃や光熱費などの固定費など運営コストが大きく変わってきます。

「店舗型」とは、店舗物件を借りて営業する形態です。人通りの多い場所に借りれば集客がしやすいですし、店舗として店を構えていると認知がされやすいため幅広い媒体に広告も出しやすく、手広く経営を行うことができるというメリットがあります。

デメリットとしては家賃が高額という点です。店舗物件の場合、敷金が六か月分ということも珍しくありません。また電話回線や光熱費などが別途発生します。

「自宅型」とは、住居の一部をネイルサロンとして開業したり、ワンルームマンションなどの物件を借りてサロン営業をする場合などです。

自宅型の最大のメリットは固定費が店舗型に比べ圧倒的に安いということです。持ち家なら家賃は¥0ですね。インターネット回線なども新たに引く必要はなくすでにご自宅で使っていたものを利用できます。

また、店舗型のようにサロンに出勤する必要がないので、自分の空いた時間に予約を取るなど、仕事量の調整もしやすく主婦の方や副業としてサロンワークをされたい方に人気の営業形態です。

デメリットとしては集客が難しいという点です。外観から見た限りサロンが認知されづらいからです。また住所を不特定多数の人に教えるというプライバシーの問題もあり店舗型に比べて集客に制限があります。自宅型で開業をされる場合は今後の集客について十分に戦略を立てる必要があります。

気になる初期費用、一体いくらくらい?

初期費用はいったいいくらくらいかかるのでしょうか?お店の運営形態やサロン面積によっても異なりますが、「初期費用」として主なものを挙げてみました。

1. 家賃(敷金、礼金、前家賃)→3~6か月分

2. 光熱費(電話、ガス、水道にかかる初期費用)

3. 電話・ネット回線

4. 内装(床、壁、照明、什器等)

5. ネイル道具、テーブル、チェア

1はご自宅ならもちろんゼロですが、店舗を新たに借りるとなると家賃によっては数十万~100万円近くの金額になります。

2.3については、ネイルサロンの場合そんなにかかりませんが、電話やネット回線を新たに引く場合は月額1万円弱ほどかかってきます。

4は、ご自宅で特にこだわらず現状のまま利用するのであればゼロです。テナントを借りた場合、内装はコンクリートがむき出しの状態です。業者に依頼し工事が必要になりますので数十万~100万円単位の費用が発生する場合もあります。

5は、新たに開業と考えるとアートパーツやカラージェル、サンプルなどが豊富に必要になりますので、やはり10万円以上の金額がかかってきます。

ここまでの費用をトータルで計算しますと、「自宅型」の場合で約30~50万、「店舗型」の場合で数百万~場合によっては1千万以上になる場合もあります。

もちろん、安さを追求するあまりサロンの雰囲気がチープな印象になってしまい集客に影響してしまっては元も子もありません。
ご自分のサロンのイメージを固めた上で資金面を早めに計画することをおすすめします。

見落としがちな「運転資金」は半年~1年!

実は、ネイルサロンをオープンさせてから半年~1年くらいが一番閉店しやすい時期なのです。新規オープンの場合、認知されてリピーターを掴むまでにある程度の時間がかかります。

その間に資金が底をついてしまうと、せっかく軌道に乗りそうなちょっと手前で廃業ということになってしまうのです。
初期費用だけを用意して、見切り発車で開業に踏み切るのは失敗の可能性大です!!

一概に〇か月営業すれば軌道に乗る、という保証はありませんが、最初の運転資金として6か月~1年程度は固定費だけでも賄える資金の予測を立てておきましょう。

経営者視点になろう

自分のサロンを持つ=経営者になるということです。やとわれのネイリストとは異なり、ネイルの技術以外にサロンの経営や集客など、つねに「経営者」の視点を持って行動することが求められます。

自分の収入に直結!メニュー価格設定

お友達に1000円程度の材料費をもらってお小遣い稼ぎ程度にネイルをするのとは異なり、サロンでは施術料金がサロン収益となります。

サロン収益から固定費や材料費などの経費を引いた金額がご自身の「収入」となるわけです。当たり前のことなのですが、潰れてしまうサロンは「売り上げ-経費=収入」の数式が守られていません。

毎月どのくらいの経費がかかるのか、それをまかないつつ自分の生活費を稼ぐにはいくらの売り上げが必要か、そのためには日割り売り上げがいくらくらいか・・、ということを掘り下げて考えた上で客単価の設定をすることが不可欠です。

集客のための戦略も大切

サロンのオープン後、ほっといてもお客様が来るのは一等地の目立つ場所に出店しているサロンだけです。「口コミだけで、いつかお客さんが増えるだろうな~」という甘い考えでは、サロンは一瞬にして潰れてしまいます。

サロンを開業したら、最優先で取り組まなければならないのが集客です。まずはホームページの作成やサロンのブログ、FacebookやInstagramなどのSNSの活用からビラ配りまでを駆使し、サロンの存在を知ってもらいましょう。

費用対効果が見込めるのなら、有料のクーポンサイトに掲載も検討してみましょう。また、都道府県や各商工会議所等で主催している起業セミナーや交流会なども積極的に参加してみましょう。思わぬところからビジネスチャンスがあるかもしれませんよ!

まとめ

① ネイリストとしての実力を持つ
 資格や経歴、経験を充実させてから開業しよう!

② 十分な資金を用意
 サロン形態に合わせた「初期費用」と半年~1年間の「運転資金」のめどが立ってから開業しよう!

③ サロンオーナー=経営者になる
ただのネイリストではなく、経営者であるという事を自覚し、サロン経営のための努力を惜しまない、という覚悟を決めてから開業しよう!

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