主婦からネイリストを目指すには?

「小さい子供がいるけどネイリストになれますか?」
ネイルスクールに見学にいらした方から多く寄せられるご質問です。私はサロンワークのかたわら数校のネイルスクールで講師をしています。ネイルを学びたいと来校される方は若い子だけではありません。

若い時にネイルサロン通いをしていてネイリストに憧れていた方が結婚や出産を経て、お子さんが大きくなってやっと自分の時間を取れるようになったときにネイリストになりたい、スクールに通ってやがてはサロンを開業したいと思う方は少なくありません。

今回は30~40代の主婦の方に特化した、ネイリストを目指すための方法をまとめました!

ネイリストになる経歴

一般的にネイリストになる方は以下のコースをたどる方に分かれます。

①高校や大学を卒業後(もしくは在学中)、ネイルスクールに通いサロンに就職

②一度ネイル以外の仕事に就いてから、スクールに通いサロンに就職

③結婚や子育てを経て、スクールに通いサロンに就職

①は一番多い、いわばネイリストの王道コースです。サロン就職時には年齢的にまだ20代前半なので、その後のスキルアップやサロン転職や開業など一番選択肢が多いです。

②他業種からの転職の場合、年齢としては20代中ごろ~30代の方が多いです。ネイリストとしてはスロースターターですが、社会人経験を生かしてまだまだ上手に立ち回れる世代です。

③お子さんがいたりご家庭があるなかでネイルを学ぶ・サロンワークはできるのか、というのが今回のテーマなのですが、「子供が学校に行っている間」「夜や土日は無理」「かけられるお金が限られている」など①②にくらべ稼働時間や行動範囲に制約があったりすることが多い方々なのではないでしょうか。

次項では、そんな方々のために効率の良い学び方を見てゆきましょう。

どうやってネイルを学ぶの?

前項のように、時間など条件が限られた中で効率よくネイル技術を学ぶために、ネイルの学び方とそれぞれの特徴をご紹介します。

通学スクール

世間でもっともポピュラーな学び方です。多くのネイルスクールが少人数制のフリータイムレッスン制を取っているので、「平日の午前中」のように自分のライフスタイルに合わせて通うことが出来ます。

デメリットとしては費用が通信に比べ高額だったり、「授業の当日に急に子供が熱を出した」というとき、キャンセル料が発生してしまうケースもあります。

通信教育

通学スクールに比べ約半額ほどの費用で、DVDやオンラインサロン等で動画で学びながら好きな時間に自宅学習をすることができます。

デメリットとしては誰かに技術を見てもらうことが出来ないため、難易度の高い検定やハイレベルな技術を学びたい場合、動画では限界があります。

通信や通学スクールについては他記事をご参照ください。

知り合い等に教えてもらう

「そんなことできるの!?」という声が聞こえてきそうですが、可能です。というのも、ここ最近はネイル検定所持者が増えており、ネイリスト人口が増加しています。

知り合いをたどっていけば見つかるかもしれません。それ以外にも、習い事マッチングサイトなどで「ネイル検定2級レベルまで教えます」「ネイル検定モデル募集中です」という掲載が出ていたりします。

材料費のみかかる場合や、モデル募集の場合は見て学べて無料だったりします。教え方のクオリティーはともかく、本当に費用を最小限で学びたいなら奥の手としてアリです。

効率よく学ぶには

いきなりスクールに入るのは心配

独身と違い、ご家庭やお子さんがいるとまとまった費用をかけてスクールを申し込むには一大決心がいりますよね。「これだけお金をかけても最後までできるかな」と思うはずです。

受講期限2年間の高額なネイルスクールに入っても、途中で妊娠がわかり受講できないまま終わってしまったということも考えられます。

お金のリスクを避けるためにも、細切れに学ぶことをおススメします。まずは3級を取る→次にジェル初級、というように短いコースを終えてから次に行くようにすれば、途中で「やっぱり私には向いていなかった」と辞めたくなった時も費用負担が最小限ですむでしょう。

おすすめは独学or通信+通学

前項で3つの学び方をご説明しました。「本当の所どれが一番いいの?」と思いますよね。かけられる費用や時間は人によってそれぞれですが、以下のことが言えます。

・お金があって、時間をかけたくない→通学スクールが一番効率よく教えてもらえます。

・費用はかけたくないけど時間はある→通信で学びながら地道に自主練習です。

・時間はかかってもいい、とにかく安く→知り合い等に教えてもらうのが費用が一番少なくて済みます。
ただし、相手はプロ講師ではないこともあるので状況によっては時間ばかり浪費されてしまうことも…。

そこで、私がおススメするのが、検定3級程度の難易度の低い試験のみなら独学でも可能です。検定2級までなら努力次第では通信で合格可能です。1級やジェル上級などは通学スクールに行くことをおすすめします。

サロン就職を目指すために

勤務時間の壁

主婦の方や、お子さんがいらっしゃる方の場合「平日の夕方まで」の勤務を希望されている方がほとんどなのではないでしょうか。ネイルサロンはサービス業のため、営業時間が長く土日は営業していることがほとんどです。

サロン就職を検討しているのなら、こういった勤務時間の不安が解消できるめどが立ってから就職活動をすることをおススメいたします。

練習時間の壁

サロンに就職すると、すぐにお客様に入れるわけではなく技術試験やそのための練習が必要になります。働き始めてから一定のレベルに達するまでは勤務時間以外にこれらの練習時間の確保が必要になってきます。

未経験からでも独立開業ってできるの?

ネイルは技術さえ身に着ければ、開業が比較的しやすいビジネスです。
サロンワークは難しくても、ご自身で独立し、開業をすればライフスタイルに合わせた働き方をすることができます。

自宅をサロンにする

ご自宅の1室をサロンにすれば初期費用を抑えることが出来ます。プライベートとの区切りがあいまいになるためご家族の協力が必要です。

店舗を借りる

家賃はかかりますが、プライベートと分けることが出来るので集客もしやすくお客様も自宅サロンに比べて来店しやすくなります。

上記の2ついずれにしても「集客」の問題がのしかかってきます。
技術だけでなく、口コミやネットなどを利用しご自身のサロンを認知してもらう活動が必要になってきます。

まとめ

スクールに通うまでは比較的ハードルは低いです。ネイルを習っているうちは楽しいキラキラしたイメージが先行してしまいがちな業種ですが、仕事になると賃金と責任が発生します。

お友達相手に趣味の延長でネイル技術を提供し自己実現をはかる場合と、仕事として稼いでいく場合とでは取り組む姿勢が違ってきます。

まずは、自分がどういうスタンスで身に着けた技術を提供したいかを思い描いてから、学び方や目標とする資格を設定すると良いですよ!

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