チップはご法度?お色直しも?ブライダルネイルマスターになる!

秋は過ごしやすい気候なので結婚式の多い季節ですよね。週末となると引き出物袋を下げた人を多く見ます。ということは、ネイルサロンでもブライダルネイルのオーダーが増えるということなのです。

ブライダルネイルは客単価が高いのでサロン側からしたら大変ありがたいお客様です。しかしお客様にとっては人生の大イベントのため、何か粗相があったら大クレームになるかもしれない、ということなのです!!

今回はブライダルネイルに特化してサロンワークを検証してみましょう。

ブライダルネイルはネイル初心者が多いという事実!


実はブライダルネイルでサロンをご利用されるお客様は半数以上が、ネイルサロン初心者という方が多い
ことをご存知でしょうか?

普段は定期的にサロンに通ったりなどはしていないけれど、一生に一度のイベントだから、写真に残るから、式場から勧められたから、という理由でブライダルネイルをされる方が多いのです。ブライダルエステやブライダルシェービングなども同様のことが言えます。

もしお客様で「ブライダルネイルをしたい」という方がいらしたら、「大事なイベントだからキレイにしたい。だけど、ネイルサロンを利用するのが初めてで、ちょっと心配」というお客様の気持ちに寄り添って接客をすることが大切です。

中にはジェルネイルが何たるかも知らない方もいらっしゃいます。
「そんな事知ってますよね」という態度で説明をするのではなく、きちんと丁寧にご説明しましょう。

また、プレ花嫁たちは式場準備などで忙しく疲れている方が多いです。極力施術時間や日程などが負担にならないように配慮してあげることも大切ですよ。

予約時期提案が大事

ブライダルネイルは、挙式日の前後によっておススメできる施術とそうでない施術があるのをご存知でしょうか?電話で流れ作業のように予約を取ってしまっていませんか?
事前にしっかりと確認をしておかないと大クレームになる恐れがあるのです。

一生に一度のイベントなのでお客様も気合の入りようが違います。知人のサロンはブライダルネイルチップを作ったら仕上がりの色味が違ったというクレームで、前撮り写真代やり直しとして10万円請求された人もいるんですよ!

まずは絶対に確認したい予約時のチェックポイントをご紹介します!!

挙式日はいつか

時期を逆算してご予約をお取りしましょう。大安吉日の週末直前は混雑します。ジェルなど少し日にちが空いても良いのならお日にちをずらして頂きましょう。

直前のご予約施術(例えばお式の前日の当日予約など)は、
ご結婚式の場合万が一の時のお直しができないので極力避け、一度カウンセリングだけでもご来店頂くことをおススメします。

長さを出したいか

長さを出したい場合、スカルプかネイルチップになります。今までロングネイルをしたことがないお客様の場合、急に長くなると扱いがしずらくトラブルのもとです。これまでの施術履歴をお伺いし、初めての場合ならあまり長くならないように施術をしましょう。

自爪に施術か、チップか

ジェルやスカルプは当日に施術が完了しますが、チップの場合は作成日数に時間がかかります。チップの場合はお日にちに十分余裕を持ってお受けすることをおススメします。

逆に、早めに作成しておけばお客様もドレス合わせの際に試しに着けたりして本番までに慣らすことができます。

① デザインカウンセリング 

②お渡しと付け方説明 

③万が一の時のお直し 

の約3回の来店が必要になることを伝えましょう。
意外に、チップの付け方までレクチャーしているサロンは少ないようです。

当日いざつけようとしたけどキレイに付けられなかった、取れてしまったというクレームが出ないよう、①と②のご来店時にしっかりと説明し、説明書もお渡しをしておくと安心です!!

挙式後、すぐに取りたいか、しばらく付けていたいか

人気のジェルやスカルプチュアは持ちが良いのですが、逆にいうと簡単にオフが出来ないということです。日曜に挙式で月曜から仕事という方にはおススメできません。

マニキュアにアートなら自分で除光液をオフすることができます。
お式前日にマニキュア施術をされる場合は、施術後の乾かすお時間を十分に取れるかをご確認頂いたうえで予約を取りましょう。

以上のように、色々確認事項があるので結構面倒に感じるかもしれません。しかし、私はお客様のためにも、自店のクレーム防止のためにも、
ブライダルのお問い合わせが入ったら一度ご来店頂き無料カウンセリングを行っています。

ドレス?和装?会場は?お支度によって提案するネイルが違う!!

ブライダルネイル、と聞くと、白いお花にキラキラのラインストーンが沢山ついたデザインをイメージされるのではないでしょうか?

やはり、純白のウエディングドレスに合うデザインということで、全体的にホワイトやピンクのキラキラしたデザインが大人気です。

しかし、お色直しのことも考えてデザインカウンセリングできていますか?さらに言うなら、挙式や披露宴会場の規模まで考慮してデザインのご提案ができれば完璧ですよ!!

ここでは一例をご紹介しましょう。

ウエディングドレス→カラードレス 専門式場などの洋婚の場合

幅広い世代が選ぶことが多い組み合わせです。基本はピンクベージュやオフホワイトカラーをベースにお花やストーンなどのモチーフが合わせやすいです。お色直しがあるならラインストーンなどにカラードレスの一色をどこかに入れるのがおススメです。

またゲストハウスウエディングの場合、チャペルでの指輪交換をする際にグローブの脱着があるのでネイルチップだと取れてしまう可能性があります。極力凹凸が少ないデザインが良いでしょう。

打掛→ウエディングドレス 神前式などの和婚の場合

最近じわじわ増えてきているオトナ婚では、黒引き振袖や色打掛が人気です。特に30代~40代の花嫁さんに人気ですね!
和装と洋装の組み合わせの場合、デザインはどちらにも合うものでなければいけません。


バラよりはとがり花やストーンのみ、フレンチがベースなどがおススメです。

打掛やそのあとの披露宴でウエディングをお召しになる場合、グローブはしないことが多いので、ネイルも大きめのビジューをあしらったりしても良いですね!

ちなみにちょっとマニアックな知識ですが、打掛をお召しになる場合「おからげ」とって着物のすそを花嫁自身が持った状態で会場を移動します。(引きずったままでは移動しません)
ネイルチップだと外れてしまう場合がありますのでご参考までに★

最後に

以上、ブライダルネイルについてをご紹介してきましたがこの時期やっていただきたい大切なことがあります。
それは、ご列席でネイルされるお客様への宣伝です。

挙式シーズンということは、花嫁だけでなく列席者のネイルニーズも高まる時期でもあります。
ブライダルネイルと合わせて、ご列席の方むけのラメグラデ&ストーンなどの「ちょっと華やか」なジェルコースなどをご用意しておくと良いでしょう。

また、列席ネイルでいらした方に「当店はブライダルのみの特別コースもあるんですよ!挙式の際はぜひ!」と種まきをしておくと、数年後花が開くことでしょう!!

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