そろそろ転職?それとも独立?ネイリストのキャリアアップとは?

ネイリストという業種は技術職なので転職や独立が比較的容易にできそうな仕事です。サロンワークをしていて数年たつと、だれもが他のサロンへ転職したり独立開業をしたいと考えるのではないでしょうか?

今回は経験年数3~5年くらいの「中堅ネイリスト」に向けて、キャリアアップについてをお伝えします!

キャリアアップしたいのはどんなとき?

サロンに就職して半年くらいで「独立したい!」と考える人は少ないです。サロンワークの技術や経験値が圧倒的に足りませんよね。

「人間関係がいやだから転職したい」などのネガティブな理由を除き、他のネイリストはどれくらいで次のステップを考えるのでしょうか?

最初はアシスタントとしてスタートして、少しずつ入客出来るメニューが増えてきて、指名客の歩合がそこそこもらえるようになると、「あれ、わたしこのままこのサロンで働いてていいのかな?もっと輝ける場所があるのでは?」と思ってくるでしょう。

その他、他のサロンで働いているネイルスクールの同期が自分よりも稼いでいたり出世しているのを知ると「同じ時期にネイルを習っていたのに、こんなに差がついてるなんて!」と焦りを感じることもあるでしょう。

このようなことがきっかけで、転職や独立を考える方が多いようです。他にも、結婚や出産を機に働き方を変えたい、30歳を機にライフスタイルを変えたいと感じる方が多いようです。

次項では、実際にどのようにキャリアアップをしているかのケースをご紹介します。

ほかのサロンへ転職

一番多いケースです。

「いきなり独立開業するのは自分にはムリだけど、今のサロンよりも好条件で働きたい」

「有名店で働きたい」

「資格取得など支援してくれるサロンでスキルアップしたい」

等の理由で転職をされる方が多いのではないでしょうか。サロンを転職しながらスキルアップをしたいと考える場合、転職先のサロンに依存してしまうのは大変危険です。

経営難による人件費削減などでお給料が減ってしまったり、最悪倒産ということも考えられます。雇われで働くということは、このようなリスクが十分起こりえることを理解したうえで就業するということなのです。

サロン勤務をされたい方は「サロンで働くこと」が目的になってしまいがちです。しかし、最終的に「指名客を沢山つかまえて独立をする」「店長などの役職を経験し管理職になる」等の目的を持っていないと、転職を繰り返すことになるので注意です。

独立

ネイリストで「いつかは独立開業をしてみたい」と考える方は多いです。しかし、ホームサロンのような小規模なものではなく、実際に店舗を借りてサロン経営をされているネイリストはかなり少数です。

「開業資金がない」「経営のことがわからない」「集客の自信がない」等の理由で、憧れはするけれど実際に踏み出せないのではないでしょうか。

独立開業に向いている人は、まずサロン勤務時代から指名客が沢山いて、そこそこ歩合給もついている人が挙げられます。また、自分から「これをやったら面白いのでは?」など新たに生み出すことができる人などが向いています。

独立開業は、正直がんばり次第では稼げます。ぶっちゃけますと(笑)自分の洋服や飲み会代なども経費で落とせたりしますので節税にもなったりします(個人事業主の場合)。また「今日は予約が入ってないから遊びに行こう」なんてことも可能です。

しかし、コンスタントに予約が入り続けているときは良いですが、近くに競合サロンが出来たり何か外的要因があると一気に売り上げが下がったりします。繁忙期と閑散期によってもかなりの収入の差が出てきます。

お客様を沢山持っていること以外に、経営や集客など幅広いジャンルを勉強し続けることが苦ではなく、楽しいとさえ思える人が非常に向いているのではないでしょうか。

講師として

ネイリストとして「技術を売る仕事」から、「技術を教える仕事」へチャレンジしたい、と考える方も多いのではないでしょうか。「サロンワークは大変だから教える側になりたい」と思う方も少なくありません。

ネイル講師として働くには日本ネイリスト協会の認定講師資格や各種メーカーのエデュケーター等の資格を取得されている方がほとんどです。

しかし、認定講師資格を取得したからといってすぐにお仕事をもらえるわけではありません。好条件の大手ネイルスクールなどはすでに沢山の講師が在籍しています。講師資格以外にコンテストの入賞歴などがないと簡単には採用してくれません。

個人でネイルスクールをやろうと思っても、よほど有名な人でないかぎり集客に苦労します。

英会話やピアノの教室のように個人でも繁盛しているところがあるように、ネイルスクールも「教え方のうまい先生」のところは繁盛しているのです。

「技術が上手な先生」と「教え方が上手な先生」は全く別物です。ネイルは理論ももちろんありますが、微妙なハイポイントの位置やミクスチュアの取り方など、感覚的な要素が多い技術です。こういった要素をキチンと教えられる先生は人気が高いです。

認定講師試験自体が難易度が高い資格なので、つい資格取得がゴールになってしまいがちです。しかし自分が受験時に経験したことを上手にアウトプットできてこその講師です。

また、ネイル講師は一人の生徒が検定取得やサロン就職などの夢を実現するための良き伴奏者でなくてはいけません。一人の生徒に関わる期間も長い時だと数年かかるときもあります。

先生の都合で急に「しばらく休講します」では生徒は困ってしまいますよね。講師として生徒を責任を持って迎え入れるには数年をかけることもいとわない、というくらいホスピタリティの精神がないと講師業として稼ぐのは難しいでしょう。

これからのネイリストに求められること

昨今、働き方改革や仕事の多様化などが叫ばれていますが、ネイル業界にも同じことが言えます。以前はひとつのサロンで雇われて働くことが多数でした。

昨今では「ネイルサロンを複数かけもち」「個人でサロンをしながら業務委託で講師」「ネイリストを社員で勤務しながら副業」「ネイル講師とライター業」等の複数の働き口を持つ方が増えてきています。

どんな状況になっても対応できるように、情報収集する、読書をする、セミナーに行くなどネイル以外のスキルアップを積極的にしてゆきましょう!

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