知っておきたい!誰もがいつでも妊娠できるわけじゃないこと 『妊活アドバイザー直伝:ネイリストさんに知ってほしい大人の保健室⑯』

突然ですが、皆さん「原発性無月経」「続発性無月経」という言葉をご存知ですか?
自分自身に毎月起こっていることなのに、『生理』の事って“学校で一応習った”程度の知識で、それ以降、きちんと学ぶことはなかなか出来ませんよね。

最近は、昔に比べれば生理や月経に関する講座やセミナーも開催されていますが、それも、自主的に学ぼうという意識にまでなかなか到達しないだろうな、と思いますし、実際、婦人科の医学知識に基づいた内容まで伝えているものには中々出会う事がありません。若ければ若いほど、自分の体を過信してしまう部分もありますし、忙しく仕事をしていると身体の知識を学ぶ時間があまりとれないのも現実です。

ネイリストの皆さんは特に不規則になりがちなライフスタイルでもありますし、無理すると女性はやはり、体の症状として生理の周期が崩れたりすることも多いはず。だからこそ、生理の事を少しでも知って欲しく、今日は「原発性無月経」と「続発性無月経」を取り上げます。将来、不妊で悩まない為にも、将来女の子を出産した時の為にもぜひ必要な知識としてもって頂ければと思います。

原発性無月経とは

「満18歳になっても初経が起こらないものをいう」と定義つけられています。
ほとんどの場合、高校に入るまでには生理がはじまると言われているので16歳になっても生理が来ない場合は婦人科を受診する一つの目安になります。「原発性無月経」では、生理が一度も起こらない為、気づかないということはほとんどないと思われます。

この原発性無月経の場合は婦人科に通い定期的に薬で生理を起こすことが必要になってきます。妊娠をすぐに考えていないと、通院が面倒になり放置しがちになりますが、きちんと病院に通っていたことで本来なら妊娠が難しいところが、薬で起こしていた排卵によって自然妊娠をしていたということも必ずとは言えませんが、事例としてあります。

続発性無月経とは

「これまであった月経が3カ月以上停止したものをいう」と定義つけられています。
ネイリストの方に限らず、女性の中では、続発性無月経の状態を経験したことがある人、今その状態である人は結構いるのではないかと思っています。

そもそも生理は25~28日周期と言われていますが、“どれだけその周期から外れたらいけないのか?”知らない人がほとんどではないでしょうか?
「もともと、生理不順気味だから、あまり気にしていない」という子もいれば、「周期からずれてしまったけれど、具体的に何日後に病院に行ったらいいのか?」「なんと言って受診すればいいのか?」「そもそも病院に行くにしても、誰に相談したらいいのか?」
そんな風に一人で悩んでいる女性もいるのではないかと思うんです。

特に忙しく働いていると、
・前の生理がいつ来たか?覚えていない。
・今は妊娠を考えていないから不便を感じない。
・病院に行くのも面倒だし、ちょっと怖い
そんな話も耳にすることがあります。

確かに、表面上、特に不調も感じていなく、病院も混んでいたり予定が立てにくいとなると、なかなか足を運べないかもしれません。
ただ、続発性無月経をあまりにも放置してしまうと、今は特に問題なくても、将来子どもが欲しいと思った際に子どもが出来にくい要因になります。定義にもありますが、月経周期がちょっとずれたくらいでは受診しにくいと悩んでいる方も、さすがに

・3ヶ月以上生理が来ない
・年に3回ぐらいしか生理が来ない
そんな方は、やはり正常だとは言いにくいので、まずは婦人科を受診してみてください。
その際、前回の最終生理の日をメモしていくとより受診しやすいと思います。

仕事に没頭していていると、自分の身体のことは後回しになりがちですが、ハッと気づいたときがまさに体と向き合うべきタイミング。婦人科は多少混んでいる場合が多いのですが、まずは受診することをお勧めします。

90日は生理周期が開かないけど、ばらつく生理周期はどうしたらいい?

また、3ヶ月は生理周期が開かないけど、2ヶ月前後生理周期がばらつくそんな場合も気になればまずは婦人科の受診をお勧めします。
それと同時に、日常の生活リズムを見直してみましょう。
自律神経と女性ホルモンは大きなかかわりを担っています。
夜遅くまで働いたり、活動したりしていませんか?
大丈夫だと思っていても、身体は自分が思っている以上に負担がかかっています。

また、帰宅後も仕事のことばかり考えているのもホルモンバランスを乱れさす要因の一つになりますから、帰宅後は少し仕事の事からはなれて、自分の為のゆっくりした時間をすごすように心がけてみてくださいね。

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