ネイルアートの前進、爪を染色する文化は古代エジプト時代からあったといわれています。その文化は平安時代に日本へ伝わり、ホウセンカやベニバナの花の汁を使って爪に色をつけていて、江戸時代には遊女が使っていたのだとか!
爪にポリッシャーといわれる塗料を塗る、今のマニキュアのスタイルは1950年代にアメリカではじまったもので、同時期にネイルアートを仕事とするプロネイリストも誕生しました。
「ネイル大国」といわれるのはアメリカですが、それではアメリカをはじめとした海外のネイリストは、どのくらいのお給料を稼いでいるのでしょうか?
海外で仕事をするネイリストに必要な資格は?
日本でネイリストの国家資格はありませんが、アメリカでは、州ごとに種類が異なるので、それぞれで資格取得が必要です。
また、オーストラリアやヨーロッパには「サーティフィケイト」という国家資格があります。
すべての国ではありませんが、ネイル先進国は資格が必要な国・地域が多くあるようです。
海外でのネイルの需要は?
日本での感覚は、ネイルサロンはまだ「自分へのご褒美」や「特別な日のためのおしゃれ」という感覚が強いですが、たとえばアメリカの女性は、美容室に通うのと同じ感覚でネイルを楽しんでいます。それだけ、ネイルは一般的です。
アメリカの場合、サロンで仕事をするネイリストは「マニキュアリスト」といわれ、ネイルのケアやカラーなど短時間で的確に美しいネイルを求められます。
どちらかというと、エチケットとしてのネイルが重要視される仕事です。ショーやイベントなどでネイルアートを施すネイリストは「ネイルアーティスト」と呼ばれます。
どれくらい稼いでいるの?
サロンで働くネイリストの給料は、売り上げの◯%+お客様からいただいたチップの◯%といった歩合制が多く、がんばり次第で収入が増えるやりがいのある仕事です。
また、トップネイルアーティストは、仕事内容ごとで支払われる金額は変わりますが、1日で5,000ドル(日本円にして55万円 ※1ドル=110円で計算)も支払われ、セレブ並みに稼いでいるアーティストもいるのだそうです。
日本と海外のネイリストの違いは、日本の固定給(時間給)に対して、仕事量で支払われることが多いのが海外。がんばればがんばるほど、たくさんの収入を得られるシステムが多いようです。
そのため一概にいくらという相場を出すことは難しいですが、実力や知名度があれば、日本にいるよりも稼げる可能性も高いようです。
ちなみに、ネイルアートの技術の高さが世界でもトップクラスの日本のネイリストは、海外でも人気が高いそうです。
その場合、資格取得と同じくらい求められるのは語学力。海外でネイルの仕事をして、アメリカンドリームを目指そう!と考えるなら、ぜひ、資格取得と同じくらい、語学もしっかり勉強しておきましょう。