最近でこそ、少しずつ認知もあがってきたとはいえ、「東洋医学、漢方」ときくと、なんだか古くさくて小難しく感じてしまう・・という方、まだまだ多いですよね。ましてや“美容”とは直接イメージがリンクしにくい方もいらっしゃるかもしれません。
でも何千年もの歴史をもつ東洋医学には“美しくなるためのヒント”、“美容の知識”が豊富にあります。
ネイルの施術とは直接の因果関係はありませんが、美意識が高い皆様にだからこそ知っておいて頂きたい、さらには、美意識の高いお客様へも還元していただきたい“東洋美容”の知識を少しお届けしたいと思います。
Happyオーラ不足していませんか?=「血」が不足していませんか?
髪がパサパサ、肌がガサガサ、疲れてそうと言われる…最近そんな自覚症状はありませんか?
「婦人は血をもって本となす」
※ 女性の健康や美しさの基本は「血」にあるということ。
という有名な東洋医学の言葉がありますが、その真意を紐解いてみましょう。
そもそも、漢方の基本はオーダーメイド。というのも、症状や体質は一人ひとり異なるので、漢方薬は専門家に相談して選んでもらうものなのです。が、婦人科系のお悩みは比較的共通で、圧倒的に血が不足してる人が多く、当帰芍薬散が頻用されていたことからこのように言われるようになったんだとか(生理不順、不妊、更年期など)。
結局、何千年も昔から女性の悩みは変わることなく、その身体はライフステージの変化も含めて色々な意味でデリケートなんですよね。
女性は血を消耗しやすい体質だと改めて自覚すること。
考えてみれば、女性は毎月、月経で血を失う他、出産でも血を消耗します。しかも産後すぐに、一定期間ずっと授乳で血を消耗するんですから(母乳は血液から出来てます)、血が足りなくなるのも無理がないもの。
一方で、足りないからといって、その時すぐ補えるものではありません。ですから、意識的な日頃のケアがとても重要なんです。
東洋医学で考える「血」とは?
「血」の主な働きは、全身を巡って身体のあらゆる組織や細胞に栄養を運ぶこと。
この働きによって臓器や目、筋肉などに栄養が行き渡り、それぞれが十分に機能して健康な状態が保たれます。
・身体に潤いを与えること。
・精神を安定させること。
これは当たり前のことではないんですね。
一方、血が不足するとこのバランスが保てなくなるため、疲労感、冷え、月経不順、目の乾燥、情緒不安定、睡眠障害など心身のさまざまな不調を引き起こし、見た目にも、肌の乾燥や髪のパサつきなど美容にとっても大敵に。
このため、まず体内に血をしっかり養い、栄養機能を高めることが基本となるのです。
※ちなみに、いくら栄養をとっても胃腸の調子が悪ければ、十分に栄養を吸収できないので胃腸の調子を整え、毎日の食事をバランスよくしっかり摂ることも大事ですよ!
ポイント:胃腸をいたわりながら、栄養を吸収すること!
さて、では具体的に、どんな食事がおススメなのかもあげておきますね
オススメ食材
なつめ、クコの実、落花生、にんじん、ほうれん草
黒ゴマ、黒砂糖、きな粉、レバー、鮭、鶏肉、豚肉、魚の血合い など
髪、爪、肌、末端にこそ日常の意識やケアが露呈するものですし、ネイリストたるもの、美を提供するお仕事ですから、ここはしっかりと自分のためにもお客様のためにも、意識してケアしていきましょう!!