フットの季節は大丈夫?サロンワークでのフット注意点

いよいよ夏本番。ネイルサロンでも毎日フットメニューが増える季節になります。「フットもハンドも、部位が違うだけでやっていることは一緒」と思っていませんか?

フットならではの注意点をおさえてないと、大きなトラブルやクレームにつながることもあるんですよ!ここではサロンワークのフット施術で気を付けておきたいことをまとめました。

サロンワークでの人気フットメニュー

夏はサンダルを履く時期なので、ポリッシュやフットジェルでの施術が多くなります。普段はお仕事でハンドネイルができない方も、この季節だけはフットをしに来る方も多いです。

また、カラーとご一緒に甘皮周りや足裏の角質のお手入れをされる方が多くなります。同時にやった方が仕上がりもキレイですし、持ちもよくなります。

その他、ここ数年は足先のスクラブやパックなどが人気メニューです。サロン側も客単価アップするのでまさにフットメニューは「夏の稼ぎ頭」です(笑)

予約での注意点

甘皮ケアとジェルカラーでご予約の場合、お客様側からすると手と同じくらいの施術時間と考えてしまいがちです。
しかし実際はフットバスを用意したり、専用のお席にご移動頂いたりと、ハンドより施術時間が長くなります。

ご予約時にきちんとフットの施術時間やある程度乾く時間の目安をお伝えしましょう。

また、サロンで一番よくあるのが「爪にぶつかるサンダルで来てしまった」問題です。フットはハンドより長持ちするのでポリッシュでの施術も多いです。

しかし、予約時に「サンダルでお越しください」とお伝えしても、爪のほとんどが隠れてしまうサンダルで来てしまい、ポリッシュがよれてしまったというトラブルが多いです。

お伝えする際には「爪が親指から小指まで全て見えるサンダルでお越しください」と、しっかりと伝えましょう。万が一忘れてしまった方のために、ワンコイン程度で購入できるビーチサンダルなどを物販で販売するのもおススメです。

施術で注意したいこと

お客様の体勢

フットの場合、例えばケア、角質除去、カラーのフルコースの場合、約1時間半~2時間近くかかる場合があります。
長時間同じ姿勢になるので、腰が痛くなったり、足の出し入れやフットバスの効果で体調によっては気持ちが悪くなってしまう場合があります。

カウンセリング時に、睡眠不足でないか、生理中か、妊娠中か、お疲れが溜まっていないかの体調チェックをし、施術に入る前に、「本日の体調はいかがですか?」「施術時間が長くなるので、体勢がつらいようでしたらおっしゃって下さいね」等、こまめなお声がけをしましょう。

フットのカラー選び

フットの場合、足先なので目から距離感があります。また、足先は手に比べてお肌が日焼けなどでくすんでいることが多いです。

このような理由から、カラーチャートからお選びいただいた色が仕上がってみるとイメージと違うということがあります。

実際に足先に軽く合わせてあげるなどして、仕上がりのイメージを引き出せるようカウンセリングに注意しましょう。

また、夏場は紫外線が強いのでビーチやプールに頻繁にいかれる方は特にカラーが変色や褪色しやすいです。
いつもよりワントーン濃いめのカラーをすすめてみましょう。

衛生管理

言うまでもなく、ネイルサロンでは衛生管理を徹底しなければなりません。とくに夏場は高温多湿になるため、雑菌が繁殖しやすいのです。

「フットバスは軽く洗剤で洗うだけ」「セパレーターはエタノールをふきつけて使いまわし」なんてことになっていませんか?基本的な消毒方法を確認しましょう!

フットバス

使用後、洗剤で内部をしっかり洗います。その後フットバスに水を張り次亜塩素酸ナトリウムを入れてスイッチを入れて10分以上循環させて下さい。こうすることで内部までしっかりと消毒することができます。

セパレーター

足にはめるセパレーターは本当はお客様一人ごとに新品を使用するのが理想ですがコストを考えると難しいですよね。かといって使いまわしは白癬菌感染などにつながります。

セパレーターはティッシュペーパーを細くねじったもので代用ができます。指が開きずらい人はキッチンペーパーがおすすめです。これならお客様ごとに使い捨てできますよ。

フットパドル

足裏の角質除去などに使用するフットパドルは、目に角質がつまりやすいのです。しっかりと落とさないと、残った角質は24時間以内なら十分感染の恐れがあります。

使用後、硬いブラシでしっかりとパドルの汚れを落とし、フットバスと同様に次亜塩素酸ナトリウム消毒液につけ置きしておきましょう。

ネイリストのケアも大切!

夏場はサロンが繁忙期になります。しかし、暑さや湿気、仕事の疲れなどで体調を崩しやすい季節でもあるのです。
いつもにましてネイリストのケアが必要な時期です。

予約がつまってくるとお昼休憩やお手洗いに行く時間が取れないことが多くなってきます。私自身も膀胱炎になってしまったことがありました。

お昼休憩を先にあるていど決めておいて、その前後に予約をうまく振り分けて取るようにしましょう。

また、夏場はフットの施術が多くなるので、中腰体制から腰痛・座骨神経痛になったり、角質除去で手首が腱鞘炎になってしまうことがあります。

施術するイスやソファの高さを見直したり、あまりにも硬い角質を除去するときは専用のリムーバーやマシーンなどを併用するなどして、施術者の負担が極力少なくなるようにしましょう。

また、少しでも体がおかしいと感じたら、それは疲れのサインです。湯船に長く浸かったり、腰に湿布したり、整形外科に早めに受診するなどして、早期回復をこころがけましょう。

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