ネイリストのみなさんはネイルサロンへの勤務だけでなく、様々なジャンルで活動されています。
例えば、出張ネイリストや、自宅へお客様を招く自宅開業型スタイルのネイリストも珍しくありません。そうした働き方をする場合でも、ネイルサロンで積んだ経験はその後の活動に根強く活きてきます。
ネイルサロンでの経験が具体的にどのように役立つのか、ご紹介していきます。
知識をつけるための最短距離は多くのお客様と接すること
ネイリストにとって経験不足・知識不足は大きな弱点となります。
資格を取るために勉強していても実際に自分の手で施術をしていかないと覚えられなかったり、思っていたよりも施術に時間がかかってしまうと行ったことが起こってしまいます。
サロンで勤務をしていれば、知識面は先輩や上司から直接教わることができますし、お客様の爪や皮膚に起こったトラブルの解消なども実地で経験し、スピーディーに対応できるようになります。
また、ネイリストに必要な繊細なデザイン技術を向上させるきっかけは、お客様の要望からであることがほとんどです。「こういうデザインにしてほしい」と頼まれたものが自分の範囲外だったとしても、できる限り対応していかなくてはいけません。
しかしプラス思考で考えると、こうした経験は自分のスキルをアップさせてくれる絶好の機会。これらはお客様の多いサロン勤務だからこそできる、大事な経験です。
幅広い接客の経験が積めるのはサロンならではのメリット
ネイリストには技術だけでなく、接客力も重要です。これはフリーになっても求められる力ですが、お客様の数や客層の幅がサロンに比べ圧倒的に変わりますので、経験としてもかなり差がつきます。
サロンでの経験をしないまま個人サロンを始めてしまうと、お客様とのコミュニケーションの撮り方がわからないままになってしまい、せっかく来てくれたお客様にも満足していただけないということにもなりかねません!
そんなことにならないためにもサロンでの経験は必要なのです。サロンへ訪れるお客様の多種多様な要望に応えながら話を進めていくことで、自分の会話力や提案力が鍛えられ、その結果が接客力として現れるようになります。
独立志望の方にとってサロンは経営を学べる唯一の場
ネイリストの方の中には、将来は独立して自分の店を開きたいという方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、実際に独立を考えると「経営」という壁が立ちはだかります。
独立したからといって、ネイルをするだけでは仕事になりませんよね。
ネイルスクールで経営面について学ぶ機会があったとしても、技術面でのサポートよりは時間を割いてはもらえないことが多いですね。
予約の取り方や施術時間の決め方など、実際に働いて見るとネイルをするということ以上に大変な作業があったりします。
特に金銭管理は少し話を聞いただけですぐにできるわけではなく、経理のシステム等や法律も勉強しなくてはならない場合もあります。
さらに、事業が軌道にのって人手が足りなくなればスタッフを雇ったり、教育にも時間を費やさなくてはなりません。全く経験のないところからのスタートはリスクになってしまします。
一度でもサロンで働いた経験などがあれば、経営に関するノウハウを現場で見て学ぶことができるのです。
独立して自分の好きな仕事としてやっていけるようにするためにも最初はサロンでスタッフとして働きながら、独立に向けて参考になるノウハウを蓄積していきましょう。
ネイリストの仕事には様々な選択肢があります。「独立開業して1人でやっていく!」という方ももちろんおられると思いますが、そういった力を身につけるためには、サロンに1度就職して、技術力はもちろんのこと、ネイリスト業界の知識や運営方法を学んでいく方法も有効です。
サロンでの基礎的な経験は、長期的にあなたを助けてくれる財産になるでしょう。