「大人の保健室番外編」サロンの衛生面、大丈夫?一度読めば分かる、身の回りの微生物のお話。

いよいよ6月ですね。梅雨シーズン目前!ということで、今日のコラムでは、番外編として、身の回りにいる「微生物」のお話をさせて頂きます。

もしかすると、「微生物」という言葉を聞いた瞬間、引いてしまった方…いらっしゃるかもしれません(笑)でも大丈夫です。「サロンを気持ちよく保つため」「お客様に対しての最低限のマナー」として、むしろこれだけ知っておけば安心!という知識をなるべく分かりやすくお伝えしますから、一度読んでしっかりとスタッフ皆さんで共有してくださいね。

皆さんも何となくイメージはあるかと思うのですが、「微生物」というのはこの梅雨時期に一番増殖しやすくなります。ですから、サロンなどの水回りはもちろん、お出しする食べ物などもやはりこの時期はいつも以上に気を付けたいもの。

もちろん、ネイリストさんご自身も、食中毒などに感染して、お仕事を休まなくてもいいように、知識としてもって頂けたらと思います。

微生物の増殖条件は?

まずは本当の基礎知識から。
「なぜ、この梅雨時期に微生物が増殖するのでしょうか?」

微生物はいつでもどこでも増えるわけではありません。食中毒などを中心に話題にあがるのはきまってこの梅雨時期くらいから。冬はあまり微生物の話題はあがりませんよね?これには理由があります。

微生物の増殖条件は「水分・栄養分・温度」の3つが揃わないといけないからなんです。

特に、この時期の「温度」がクセモノ!一般環境下にいる微生物が増殖しやすい温度は25度~32度前後(腸内細菌などは37℃ぐらいが増殖しやすくなります)と言われており、ちょうどこの梅雨の時期がそれぐらいの気温になるんです。逆に真夏になるとそれ以上の温度になる為、少しですが微生物の増殖はおさまります。加えて、梅雨時期は湿度も高い為、微生物の増殖条件である水分も十分に足りるんですね。

ですので、気づいたらカビが生えていた。お風呂場にぬめりが出来ていたなんて事にもなってしまいます。冬には中々腐敗しなかった食べ物が1日で腐ってしまうのも温度がちょうどよい温度になってしまうからです。
ちなみに、爪にかびが生えたように見える「グリーンネイル」の原因菌である緑膿菌(りょくのうきん)も水回りで多くみられる常在菌です。

微生物を増殖させないコツ

微生物を増やさない為には、この3つの条件を揃えない事がポイントになります。
水分・栄養分・温度を 断ち切れば微生物は増殖しません。
食べものに関しては、水分と栄養分を取り除くことは出来ません。
だからこそ、忘れに冷蔵庫に保管することが大切になってきます。
室温に放置すると、1日でカビが生えてくる 1日で腐ってしまうなどもこの時期は起こってしまいます。
逆にシンクや水回りは温度を下げることは中々できません。
だからこそ、出来るだけ水分を残さないようにしたり、栄養源となるものを放置しておかないのがポイントです。

ここで栄養源になるものは、食べ物の残りかすやほこり・汚れなどいわゆるゴミというものです。

・シンクや排水溝にゴミや汚れを溜めない
・常にきれいにしておく

これだけでも微生物の増殖はふせぐことができます。仕上げに水をふき取っておけばさらに完璧です。特にお客様に使用して頂く、お手洗いや洗面所は少し意識してみてくださいね。

さらにサロンを綺麗に保つポイント3つ!

①石鹸カスが微生物を増殖させる?!

意外に思われる方もいらっしゃいますが、石鹸カスや洗剤の残りが微生物増殖の餌になります。通常の濃さの石鹸や洗剤は大丈夫ですが、水で薄められた石鹸や洗剤は微生物を制御する効果がおちてしまい、逆に微生物を増殖させる原因になります。

特に市販の合成洗剤は15回ぐらいすすがないと洗剤がすべて落ち切らないとも言われています。キッチンのスポンジ類はもちろんのこと、ネイルサロンでも、フキンなどはよく洗う機会があると思います。この時期は特に意識してしっかりとすすいでくださいね。
すすぎ終わったら、沸騰した熱湯をかけてしっかり乾かしておくだけでも微生物の繁殖が抑えられます。

②お手洗いのタオル、きちんと交換しましょう!

また、お手洗いのタオル等もこまめに交換するようにこころがけてください。
人の皮脂の微生物にとっては栄養源になります。水分と人の皮脂がついたタオルを放置しておくとそこに微生物が増えてしまいます。生乾きの嫌な臭いは微生物の増殖が原因です。

お客様に気持ちよく使って頂くためにもぜひ気を付けたいところですね。

③アロマディフュザー使用の際には注意です!

この時期、アロディフュザーなどを使用する場合はこまめに水を変えて雑菌が増殖しないように気を付けてくださいね。せっかくのアロマで菌を巻いていてわ意味がありません。綺麗にしたアロマディフューザーに殺菌や除菌効果のあるアロマを使用すれば、ディフューザーも清潔に使用できるかもしれません。

またお客様用のスリッパもこの時期は洗えるものや、布製ではないものがお勧めです。

除菌グッズは効果があるの?

上記の話を聞くと、さっそく微生物の除菌をしなきゃと除菌グッズを買い込む方がいらっしゃいますが、それはちょっと待ってください!

実は微生物学上「除菌」という言葉の定義は非常にあいまいです。
除菌とは「空間やそのものから細菌の数を減らす」という意味合いで使われています。
ほとんどの微生物を死滅させる必要はなく、一定数減らすことが出来たら除菌という言葉を使う事が可能です。少し微生物を減らしたところでその場に、水分と栄養源があればあっという間に微生物は増殖してしまいます。

まずは除菌グッズを使用する前に、汚れと水分を取り除いてください。
そしてすっきりとした空間でお客様をお出迎えしてあげてくださいね。

さて、微生物のお話しいかがでしたでしょうか?もうやっていらっしゃるサロン様はおさらいとして、まだの方はこれから意識して、ぜひ研修の際の話の中などにも取り入れてみてください。微生物撃退!という気持ちが、サロン全体をさらにきめ細かくチェックする目にもつながります。これからの時期、お客様を快適にお迎えするため、ぜひ参考になさってください。

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