知っておきたい!誰もがいつでも妊娠できるわけじゃないこと 『妊活アドバイザー直伝:ネイリストさんに知ってほしい大人の保健室⑫』

身体に気をつかっている人ならば、
「予防医学」「予防歯科」という言葉を聞いたことがある人はたくさんいると思います。
では、「予防不妊」という言葉を耳にしたことはありますか?

実はこの言葉はまだまだ一般的ではありません。
「多くの不妊は予防できる」という思いのもと活動している一部の人の間で使われている言葉です。

でも、実は多くの不妊は予防することが可能です。
かからなくて済むなら病気にはならない方がいいのと同じで、
悩まなくて済むなら妊娠に悩むことなく、授かりたいタイミングで授かれる事がやはり幸せだと思うのです。

大好きなネイルのお仕事をしていると、目の前のお客様に満足していただくために、
ついつい自分の健康や身体の事は後回しにして無理をしがちです。
でも、その無理な頑張りが子どもを授かりにくい状態にしていたら、それは凄く残念であり悲しいことだなと思うのです。

予防医学と同じ感覚で、今一度「予防不妊」について考えるきっかけにして頂ければと思います。

なぜ不妊症になるのか?

そもそもなぜ不妊という状態になるのでしょうか?
多くの人は生理さえ毎月来てれば、妊娠出来ると思いがちです。

しかし残念ながら、毎月生理が来ていても不妊で悩む女性は少なくありません。
それより、毎月生理があったから、自分は不妊に無縁だったと思う女性もいるのではないでしょうか?
生理はあっても、生理痛がひどかったり、周期がバラバラだったり、卵子がうまく育ってなかったりすると妊娠しにくかったりします。
人と比較することが難しい生理だからこそ、自分の生理を見直す際には正しい医学的知識をもっておくことも大切だったりします。
不妊症になる要因は様々ですが…
女性因子だけに注目すると

・なんらかの要因でうまく排卵しない もしく質の良い卵子が出来ない
・卵管がつまっている
・筋腫等が着床を阻害している
・妊娠に必要なホルモン異常
・原因不明

などがあげられます。

もちろん、このほかにも、免疫が関わっていたり、卵管さいが上手く卵子をキャッチできなかったり、先天的に妊娠しにくいなど様々な要因がありますが、ここでは代表的な状態ついてお話しさせて頂きたいと思います。

自分で出来る「予防不妊」チェック

最終的な妊娠能力の確認は病院にいかないと出来ませんが、まずは自宅で出来る簡単なチェック項目をあげてみました。
まずは、今の自分の身体の状態をチェックしてみてください。

不妊リスクチェック項目

生理の状態チェック

・生理周期が24日未満 もしくは38日以上
・生理周期が一定ではなく前回の期間と比べて7日以上のばらつきがある
・鎮痛剤を飲んでも寝込まなくてはいけないほどの生理痛がある
・生理期間が2日以内 若しくは7日以上
・夜用ナプキンを使用しても1時間に1回以上の頻度で交換しなければならないほど出血量が多い
・出血量が極端にすくない

生活チェック

・睡眠時間が短く、すっきり目覚める事が出来ない
・寝ても疲れが取れない
・ストレスの多い環境などで、イライラしやすい
・スイーツやアルコールでストレスを紛らわしている
・1日3杯以上のカフェインを常飲している
・食事が不規則であったり、外食やコンビニ食が続いている
・運動不足である
・ストレス発散方法がない

いくつあてはまりましたか?
特に生理項目のチェックに関しては、一つでも当てはまる場合は一度婦人科への受診をお勧めします。
子宮内膜症や排卵障害など、不妊につながる病気が隠れている可能性もあります。

ストレスや睡眠の乱れは、ホルモンの乱れにつながり結果、排卵トラブルやホルモントラブルの要因となってしまいます。
特に好きな仕事をしていると、毎日が楽しく充実しているために
知らず知らずにストレスや疲れを溜めがちです。

特に原因不明不妊はこういう生活の積み重ねから来ているというお話も耳にします。
少しぐらいの無理も、積もり積もれば大きなものとなります。

生活チェックはすべてを一度に改善することは出来ません。
でも、気になる項目があれば出来る事から見直してみることをお勧めします。

病院ともうまくつきあう ブライダルチェックを活用してみよう

最後にセルフチェックではなく、もう少し詳しく知りたいという方には、ブライダルチェックがお勧めです。
ブライダルチェックというと結婚前に受ける検査と思われる方が多いですが、
将来の妊娠に備えて検査を受けたいと言えば、たいていのクリニックで検査可能だと思いますので、気になる方はこういう検査も活用してみてくださいね。

不妊って知っていれば予防できることがたくさんあります。
今回ご紹介させて頂いたのはチェック内容はごく一部ですが、将来妊娠に悩まないように、今できる事を少し意識して頂ければと思います。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

同じタグのついた記事

同じカテゴリの記事