研修期間は給料がもらえない⁉︎新人ネイリストが知っておきたい研修期間の給与事情と研修内容

未経験ネイリストの採用を積極的に行なっているネイルサロンは増えていますね。しかし、入社したからといっていきなりネイリストデビューができるということはほとんどなく、まずは研修期間があります。「研修があるなら安心だ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ベテランのネイリストさんに話を聞いても「研修期間が一番辛かった!」という方もおり、この期間はネイリストとして働くなかでの1つの山場でもあります。

その理由として、研修期間の給料事情が関わっています。研修期間の給与は支払われないというサロンもあり新人のネイリストさんにとっては慣れない環境での仕事と、お金にも余裕がなくなるということで辛いと感じてしまう方が多いようです。しかし全てのネイルサロンが研修中の給与は出ないということではなく、研修の内容も異なります。ここでは新人ネイリストとして知っておきたい研修の内容と給与について見ていきましょう。

新人ネイリストの主な研修内容とは

ネイルサロンでの研修期間とは入社から入客するまでの期間のことです。スクールを卒業して、ネイルの基礎は出来ていると言っても、接客やサロン業務など、ネイルサロンで働く上で身につけておかなくてはならないことが技術以外にもたくさんあり、それを研修期間で学びます。
研修内容はサロンによって様々ですが、主に行われている2つの内容についてご紹介しましょう。

技術についての研修

まず、どのサロンでも一番時間をかけて行われるのが技術研修です。入社時点でネイル検定を持っている方も多いですが、それはあくまで検定に合格するための技術が身についているのであってお客様によって異なる爪に対応した技術の証明という訳ではないのです。技術研修では具体的には、ネイルケアやマシンを使ったオフの施術方法、最新のアートデザインの施術方法を習います。

ネイルのデザインというものは次々と新しいものが出てくるのでその時々の流行りのデザインを押さえておかなくてはなりません。
また、サロンに来られるお客様というのは爪の形や爪に関する悩みもそれぞれで異なります。そのため、今までに検定用として練習してきた技術では対応出来ない場合も多く、技術研修では小さい爪や深爪など様々な場合を想定してハンドモデルさんに協力してもらいながら研修を行います。
その他、技術研修ではサロンによって異なる使用器具やジェルメーカーの扱いにも慣れてもらいます。

接客、ビジネスマナー

サロンで一度も働いたことがない新人のネイリストさんの場合、技術力以外にも接客やビジネスマナーについても研修があります。主な内容は予約受付、電話対応、カウンセリングについてです。特にカウンセリングはお客様の要望にしっかり応えるためにネイリストとして身につけなければならない重要なスキルです。このカウンセリングが不十分だと、「イメージしていたデザインと違う」と言われ、お客様を満足させられないということにもなってしまいます。お客様に喜んでもらえる施術を行うためにはカウンセリング力を身につけなくてはならないので、技術研修同様に時間をかけるサロンが多いです。

研修時の雇用形態と給料について

研修期間中の雇用形態は、サロンによって異なりますが、アルバイトからスタートする場合や初めから正社員で雇用する場合など、いくつかのパターンがあります。それぞれサロンによって雇用形態や研修期間も異なりますので自分が就職したいと思うサロンの研修がどのような形で行われているのかを見ていきましょう。

研修のみの場合

この場合は研修期間中に支払われるのは交通費のみで、給料は無給であることが多いです。理由としては、研修期間というのはお客様の対応は予約受付や案内以外はほとんど行わないので、サロン側としてはネイリストが増えた分、コストばかりがかかってしまうからなのです。ですから、お客様の施術ができるようになるまではお給料ではなく交通費のみというように決めているサロンもなかにはあるようです。

お給料が出ないとなると、生活できるのか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、研修のみの場合は期間を1、2週間と短く設定しているサロンが多く、研修を終えた後はきちんとお給料をもらって働くという流れになるので不安にならなくても大丈夫です。

アルバイトから社員

採用時はアルバイトとして入社し、研修が終わると入客テストを受け、合格すると正社員雇用となるパターンです。この場合の研修期間はだいたい3ヶ月間になります。研修のみの場合に比べると少し期間が長めにも思えますが、この3ヶ月間はアルバイトとして働くので、給与は支払われることがほとんどです。正社員として働くよりはもらえる金額は少ないですが、普段生活するのに困るということはないでしょう。

研修の内容は技術練習だけでなく、電話対応や予約受付などサロン業務全般や、接客時のマナーについても学びます。さらに、なかには新人研修の時から「店舗経営とは?顧客満足度とは?」といった経営者目線での研修を取り入れているところもあります。このようにすぐに実践の場を設けるのではなく3ヶ月というある程度の時間を研修にかけているサロンというのは将来、店長などの役職について店舗を引っ張れるネイリストを1から育てていこうという方針であることが多いです。

正社員雇用

はじめから正社員として採用され、研修期間もしっかり月給で給料がもらえるパターンです。
研修内容は技術、サロン業務についてなどの2つ目で紹介した〈アルバイトから正社員〉のケースとあまり変わらないことが多いです。しかし、はじめから正社員雇用となる場合は、スクールを卒業したばかりでサロン業務が未経験の新人ネイリストさんでも、ある程度ネイルの技術力が求められることがあります。

というのも、通常の研修を行いながら、正社員雇用となるネイルサロンは新人ネイリストさんでもすぐに店舗に立つ場合があるからです。そういった場合はベテランのネイリストさんの半額の施術料で新人ネイリストがネイルの施術をするプランをサロン側が設けており、技術研修も兼ねて新人ネイリストに実践の経験を積ませていきます。

給与についてですが、正社員雇用といっても研修期間中は通常の給与より少なめになり、月給18万程度になります。
未経験のネイリストさんでもスクール時代にネイリスト検定1、2級ほどの技術があるならば店舗ですぐにお客様を担当できるネイルサロンも良いのではないでしょうか。

まとめ

ネイルサロンでの研修というのは様々な内容や雇用体系はありますが、どの研修でも基礎を学ぶことは可能です。

これから就職しようと考えているサロンがどのような研修を行っているのかを知っておくことは事前準備として必要なことですが、最終的には本人のやる
気と努力が一番大事になります。日々コツコツと努力を重ねることが結果に繋がるのです。研修があるからといってただ身を任せるのではなく、仕事以外の時間でも自主練習を行って一人前のネイリストを目指しましょう!

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