座りっぱなしのネイルリスト向け【腰痛対策】

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ネイリストは仕事柄、座りっぱなしでいることが多いため、慢性的な腰痛を抱えている方が少なくありません。

ネイルのデザインを考えたり、施術をしたり、お客様とのコミュニケーションは大好きなのに、座りっぱなしの作業が続くため、腰痛が本当につらい…なんていう方も多いのではないでしょうか。
ほとんど持病と言っていいほどに、腰痛は元気でネイリストを続けていく上で避けては通れない症状なのです。中には腰痛が原因で仕事をやめざるを得なくなってしまった人もいるほどです。

今回は、そんな悩めるネイリストにおすすめの腰痛対策をまとめました。
痛みが起こってしまう原因や対策をしっかり理解して、腰痛防止に取り組んでみてください。

ネイリストが腰痛になってしまう原因は?

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基本的にネイリストが腰痛になる原因は、長時間同じ姿勢で作業をすることにあります。

ネイリストの場合は、座りながら長い時には1人のお客様に対して2時間ほど、机の上でネイルを施術します。お客様の指先に集中して施術を行うため、背中が丸まり、首が常に下に向いた状態で前かがみになる時間が長く続いてしまいます。

そのため、骨盤の歪みなどに繋がり、ヘルニアをはじめとする坐骨神経痛になりやすいのです。また、細かい作業を要する仕事なので人によってはストレスが溜まりやすいという点も原因の一つとして挙げられるでしょう。

仕事に集中しているときは平気ですが、いざ施術が終わり緊張の糸が切れた瞬間、体が姿勢の悪さを認識し痛みがくるといった方もいるようです。

普段からできる対策は?

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体を大きく動かすストレッチや他人にしてもらうマッサージは、あくまでオフの時にしか行えません。そこで、仕事中の少しの時間に行える対策をご紹介します。

まずデスクワークのストレッチの基本ですが、こまめに椅子から立ち上がりましょう。立ち上がったり、姿勢を変えることで血液の流れを良くして、老廃物を排除することができるため、筋肉が硬直してしまうのを防ぐことができるのです。体に同じ姿勢でいることを慣れさせないようにしましょう。

また、休憩時間などの空いた時間を見つけて、腰を前後に回すマッサージや足の筋を伸ばすストレッチを行うのも大切です。

しかし、ネイリストの仕事の場合には、忙しくてお客様との接客が長時間、または連続してしまうことがあり、姿勢を変えるのが難しい場合もあります。他のデスクワークと違いお客様を目の前にしているため、体を伸ばしたいなどの理由で自由に立ち上がったりすることができません。

そういった忙しい場合には、職場で許可を得て腰痛対策のクッションや低反発の背当てなどを使用するのも効果的です。

1日5分!お家でできる簡単ストレッチ

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家でも簡単にできるストレッチをご紹介します。
基本的に、入浴やシャワー後、または運動後がストレッチを行う最高のタイミングです。入浴後・運動後は筋肉の温度が上がっており、筋肉が伸びやすいのでストレッチを行うのに適しているのです。特に痛みがひどかったり、疲れている時は、このタイミングを意識することで効果が更にアップします。

①腹式呼吸

・やり方と注意点

仰向けに寝て、膝を立てましょう。次にお腹に手を当てて、口をすぼめ息をゆっくりと吐き切ります。それと同時にゆっくりとお腹を凹ませていきます。
これを3セットから5セット行います。

逆に息を吐きながらお腹を膨らませる逆腹式呼吸もあり、こちらも3セットから5セット行うことで効果があります。

この際注意しておかなければいけないことは、10秒以上かけて、細く長く腰を床にくっつけるようにすることです。馴れてきたら、より長い時間をかけてゆっくりと行うようにしてください。

腹式呼吸で横隔膜を動かすことで、腹腔内圧がアップし腹筋の強化や腰痛予防に役立ちます。

②上体反らし

・やり方と注意点

うつぶせの状態になり、腕立て伏せの要領で上体だけをエビのように反らしていきます。
反らしている時は、胸部、腹部が伸びていることを意識しましょう。

この際注意しておかなければいけないことは、”無理のない程度に伸ばす”ということです。こういったストレッチをすると痛いところまで、伸ばさないと効いていないように思う方も多いのですが、実際は痛みが伴うくらい無理に伸ばすことで、腰などに負担をかけて痛めてしまう恐れがあるのです。
ですので、反らした際に痛みがある場合は、無理のない角度で止めるようにしましょう。

次に上体をそらしたまま10秒程度キープし、ゆっくりとうつぶせに戻った後は、今度はネコが伸びをするようなポーズで腰を引く姿勢を10秒程度キープします。

5分程度行うことで慢性的な腰痛の症状の緩和に繋がります。

③四つんばい状態からのストレッチ

・やり方と注意点

腕と太ももが床に垂直になるように、手と膝をついて四つんばいになりましょう。
(※ちなみに、腰痛がひどい場合はこの状態を維持するだけでも十分効果があります。)

まず、お腹を上へ引き上げるようなイメージで背中を丸めます。この時に腹式呼吸同様、息を細く吐きながら、おへそに顔を近づけるようにします。この状態で1分程度キープします。

次に、逆に息を吸いながら背中を反らしつつ、上と前に伸ばします。目線を上げて、両手で床を強く押しながら首を前の方に伸ばしましょう。
その後は静かに最初の四つんばいの状態に戻ります。これを3セットから5セット繰り返しましょう。

背骨周りの筋肉や腰を柔らかくして、腰痛を軽減する効果があります。

腰痛対策のまとめ

「ネイリストは腰痛になりやすい職業」ということを早い内に念頭に置き、今回紹介したストレッチを毎日の習慣に加えるだけで、目に見えて効果が出てきます。

腰痛を改善するストレッチに共通して大事なのは、痛くない範囲で腰・背骨を動かしていくことです。上体反らしでも述べましたが、痛くなるまで伸ばしたりしないと効果がないわけではありません。特にストレッチの習慣がなかったのに突然強い負荷を掛けると身体がびっくりして痛めてしまうこともありますので、最初はゆっくり、無理なく伸ばすのが一番です。

日頃長時間、座りっぱなしのネイリストだからこそ知っておきたい腰痛対策。

原因を知り、ストレッチや腰痛対策用品をしっかりをチェックすることで、ネイリストとしていつまでも元気でお仕事できるはずです。

 

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